概要
診療内容
対象疾患
がんと診断された成人の方で、がん薬物療法の適応となる方に可能な限り対応します。 診療開始当初は悪性リンパ腫、乳がん、悪性軟部肉腫を中心に対応を用意しています(平成29年4月1日設置)。
得意分野
腫瘍内科とは、がん薬物療法を通じて患者さま・ご家族の皆さまと一緒に「がん」と向き合う内科系診療科です。従来の抗がん剤(殺細胞性抗がん剤)、ホルモン剤、分子標的治療薬に加え、免疫チェックポイント阻害薬を含めた薬剤を適切に使用し、標準的治療をお届けすることを目指します。標準治療とは臨床試験により科学的根拠を示された最も有効な治療のことです。抗がん剤を中心とする薬物療法には副作用がありますが、投与量を減らしたり投与間隔を延ばしたりすると治療効果を落としてしまいます。標準治療の実践により最良の治療効果を提供できるよう努力します。
主な治療
対象疾患のところでお示しした疾患を中心に標準的治療を行います。
お示しした疾患以外の方でも、手術前後、進行期を問わず、がん薬物療法のご相談があればお受けします。
- 自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法
血液内科と連携しています。悪性リンパ腫の方を中心に実施しています。 - 末梢血幹細胞採取
輸血部と連携しています。自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法の準備です。骨髄採取とは異なり、全身麻酔は必要ありません。
診療科の特色
がん薬物療法を臓器横断的に対応する診療科は、地方ではなかなか存在しません。地域の皆さまに標準的がん薬物療法を提供できること、地方における標準治療の均霑化注)を目標に努力を続けます。
注)均霑化(きんてんか)とは、「生物がひとしく雨露の恵みにうるおうように」という意味です。全国どこでもがんの標準的な薬物療法を受けられるように格差の是正を図ることを指します。