超音波ガイド下甲状腺穿刺吸引細胞診

検査の目的

この検査は、診察や超音波検査、血液検査等で甲状腺の中に腫瘍性病変あるいは炎症が疑われている方に対して行い、このまま経過観察して良いか、手術やお薬で治療を行った方が良いかを判断します。ただし、病変の性質や大きさによってはこの検査のみで診断がつかないこともあります。その場合、他の検査結果と総合的に判断することになります。

方法および注意事項
検査を受ける前に

血を固まりにくくする薬を服用されている方や、血液透析中の方、アルコールなどの消毒薬にアレルギーのある方は申し出ていただく必要があります。

検査当日は

検査当日は首もとが開くような服装で来院してください。食事に関する制限はありません。まず、超音波による位置決めを行います。検査には採血の時と同じ太さの針を用います。針を刺す回数は患者さんによって違いますが、1~3回が平均的で、1ヶ所約数10秒で終了します。

検査が終わったら

針を刺したところを10分~15分ほどおさえていただきます。止血が確認できれば、絆創膏を貼って帰宅となります。

検査に伴う合併症

痛みは、基本的には検査中に限られることが多いですが、約7日~10日続くことがあります。針を刺したところの皮下出血(青あざのようになる)が、約1週あるいはそれ以上の期間続くことがあります。また、血腫(血液のかたまり)ができることがあります。まれに穿刺した部位からの感染症(0.1 %未満)、一時的に声がかれることがあります。また極めてまれに穿刺直後の急激な甲状腺の腫大(はれること)の報告があります。