製剤室

 

院内製剤の調製・管理

 院内製剤とは「薬剤師により病院内で調製され、その病院で使用される製剤」のことをいいます。医師が治療を行ううえで、市販されている薬剤では効果が得られない場合や、市販されている薬剤であっても、場合によっては剤型を変えないと使用できない場合もあります。このようなときに製剤室では、個々の患者さんに合う形で、薬剤を調製しています。無菌環境を必要とする点眼剤や注射薬の調製は、クリーンルーム内にて行っています。

また調製した院内製剤の臨床評価を医師と協同で行っています。

 

抗がん剤調製と化学療法のレジメン管理

安全キャビネット
~安全キャビネット~

 当院の抗がん剤調製は休日を含め原則薬剤師が行います。複雑化する抗がん剤のレジメンや投薬歴の管理などを行う事で、安全な、がん化学療法の実施に努めています。

 

抗がん剤曝露防止への取り組み

 抗がん剤を取り扱う上で注意する事として薬剤曝露の問題があります。
 
 薬剤部では製剤室とがんセンターに外部全排気型の安全キャビネットを5台備え、更に閉鎖式器具の導入や調製手技のテストを行う事で薬剤曝露対策を行い、女性でも安心して業務出来る環境を整えています。
 
 

注射薬調製の研修

 職員や薬学生、近隣の保険薬局を対象に注射薬調製の研修を行っています。

 シリンジの持ち方やゴム栓への刺し方などの基本的なことから、高カロリー輸液の処方設計等、NST(Nutritional Support Team)などのチーム医療で必要なことも研修しています。