手術部 概要

手術部は外来診療4階に位置して、12室の手術室でしたが、取成24年11月に低侵襲外科センターとしてロボット手術、内視鏡外科手術専用手術室を3室増設しました。現在、手術支援ロボットは4台(ダビンチX,Xi、hinotori、Hugo)を有し、全国でもロボット手術の先進施設となっています。また、そのうちの1室を改修して、山陰地区初となる「ハイブリッド手術室」とし、平成26年7月から稼働を開始しました。この手術室の完成により、清潔度の高い手術室で、カテーテルを使う内科的治療と外科手術を同時に行うことができ、より精度の高い血管内治療が可能となりました。

また、人工関節手術を行うバイオクリーンルームも設置しています。各診療科の実施する最新の手術に対応するべく、顕微鏡や内視鏡、体外循環装置、超音波エコー、ナビゲーションシステムなどの先進的な手術機材を配置しています。現在は、患者さんの個人特定の精度向上と安全で速やかな手術室への入室を目的として、徒歩入室や車いすによる入室を推進しています。このため、手術部内廊下には写真のギャラリーを設けて、患者さんの目を楽しませるように配慮しております。また、患児では保護者同伴入室も実施し、患児の不安軽減に努めています。

業務内容

手術部
当部が対象とする手術は、各科の外来処置室で実施される小手術や軽微な処置を除いた全ての外科手術以外に、精神神経科の電気痙攣療法、ペースメーカーや除細動装置の植え込み、小児の中心静脈カテーテル挿入などの治療や処置も含まれています。これらの手術や処置に対して、専門的知識を持った手術部専属看護師が外科系医師の手術を支援するとともに、麻酔科医と連携して術中と術後早期の患者さんの安全を担保しています。また、手術予定表を組み上げる作業も手術部の医師と共同で行っており、円滑な運営を心がけています。臨床工学技士は、体外循環装置の操作と保守管理、麻酔器の定期点検、手術室を含めた手術部の環境保全に努め、安全で清潔な手術環境を維持しています。放射線技師は、手術部内でのX線機器の操作や保守・点検を行い、確実な画像情報を医師に伝達することで、速やかな手術進行と異物遺残の防御に貢献しています。

特徴的な医療機器

  • 手術支援ロボット(ダビンチX、Xi、Hugo、hinotori)
  • 近視矯正手術(レーシック手術)対応レーザー装置
  • ナビゲーションシステム

特色

12の手術室に加え、低侵襲手術・ハイブリッド手術専用の3つの手術室を有しています。 手術支援ロボットは、平成22年11月にダビンチSを導入したのを皮切りに、現在はダビンチ2台(X,Xi)、hinotori、Hugoを各1台、全部で4台が稼働中です。ロボット手術を行う診療科は、泌尿器科、胸部外科、消化器外科、女性診療科、耳鼻咽喉科、心臓血管外科の6科にわたり、通産手術数は、令和6年度中に3000例を超える予定です。複数の診療科がいろいろなロボット機器を使用し多数の術式を行っていることに対する医療安全対策については、全診療科、麻酔科、看護部、MEが一致団結してマニュアルを作成し、それに基づいたシミュレーションを定期的に行っております。現在、このシステムは全国でも注目されており、多くの医療機関が我々の医療安全対策を参考にされています。

スタッフ

役職 氏名

専門領域

手術部長 藤原 義之 消化器外科(第一外科診療科群)
副部長 舩木 一美 麻酔科

その他、麻酔科医数名が担当