鳥取大学ロボット手術研修開発センターTottori University Robotic Surgical Training and Development Center (ToRSC)
1. 病院長あいさつ
鳥取大学医学部附属病院 病院長
武中 篤
鳥取大学医学部附属病院 鳥取大学ロボット手術研修開発センターのホームページをご覧いただきありがとうございます。
当院では、平成23年に低侵襲外科センターを設立し、ロボット支援手術を中心とした安全な低侵襲手術の実践に病院全体として取り組んで参りました。世界的にロボット支援手術は増加傾向にあり、本邦でもロボット支援手術の保険適用範囲が拡大していることから、増加の一途をたどることが予想されます。
本院では、令和6年4月1日に、ロボット支援手術を含む低侵襲手術の技術向上をはじめ、若手医師の育成、新たな術式や医療機器の開発を目的として、「鳥取大学ロボット手術研修開発センター」を設立しました。
当センターは、当院の泌尿器科、呼吸器外科、消化器外科、女性診療科、頭頚部外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科、形成外科など複数診療科が自由に利用できるだけでなく、院外からの研修も広く受け入れることができます。
また、当センターでは、ご献体によるロボット支援手術の研修が実施できる点も大きな特徴となっています。鳥取大学では2019年に医学部臨床解剖教育研修センターが設立され、2020年よりご献体による手術研修が実施されており、今回さらに当センターが設立されることによって、ロボット支援手術の研修も実施可能な環境が整いました。安全で良質な手術を患者さんに提供するためには、手術支援ロボットを操作する技術に加えてご献体で学ばせていただく解剖学的知識が非常に大切です。当センターは、全国的にも数少ないご献体によるロボット支援手術を支援する施設として社会に貢献していきたいと考えております。
ロボット手術を含めた医療機器分野のテクノロジーは今後も急激に進歩することでしょう。鳥取大学医学部附属病院は、低侵襲外科センターや鳥取大学ロボット手術研修開発センターを最大限に活用し、トップレベルの手術治療を提供して皆様のご期待に応えられるよう取り組んでまいります。
2. センター長あいさつ
鳥取大学ロボット手術研修開発センター長
医学部附属病院泌尿器科 准教授
森實 修一
鳥取大学ロボット手術研修開発センターのセンター長を拝命しました泌尿器科の森實(もりざね)です。
近年、ロボット支援手術を取り巻く環境は劇的に変化いたしました。まず、保険診療が広がって多くの診療科がロボット支援手術を実施するようになりました。手術支援ロボットに関しましても、10年前はダビンチSi(Intuitive社)の1機種しか利用できませんでしたが、本院には現在、ダビンチXとダビンチXi、hinotori(メディカロイド社)、Hugo(メドトロニック社)の4機種が設置されています。このような進歩を背景に、鳥取大学医学部附属病院は当センターを中心にロボット支援手術のパイオニアとして本邦における安全なロボット支援手術の普及活動に精力的に取り組んでまいります。
ロボット支援手術の普及に伴って、保険が適用される術式が増加するとともに、ロボットの機種も増えることが予測されますので、医師は手術の教育・研修を通じて絶え間なく手術技能を磨き続ける必要があります。そのため、当センターでは患者さんに安全なロボット支援手術が提供できるように、ご献体を用いた研修を実施しています。ご献体を使わせていただいて新しい術式を学んだり、技術を高めておくことによって医療安全の向上に大きく貢献できると信じております。本邦では2024年の時点で、このような施設は当センターを含めて数施設に限られており、非常に貴重な施設であると考えています。
また当センターでは、鳥取発の新しい医療機器により正確で効果的な治療を提供するという展望のもとに、鳥取大学工学部や一般企業と連携した医療機器開発にも力を注いでいきたいと考えております。
これより鳥取大学ロボット手術研修開発センターは、安全・安心で負担の少ない低侵襲治療を患者さんに届けることを目標に活動してまいります。当サイトをご覧いただき、私たちの取り組みに関心をお持ちいただいた医療関係者、大学関係者、または企業の皆さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
3. お問い合わせ先
鳥取大学ロボット手術研修開発センター(ToRSC) TEL:0859-38-7632(土日祝日を除く10:00~15:00) メール:torsc@ml.med.tottori-u.ac.jp
4. 個別サイト
現在準備中