退院時の業務

退院時の業務01
高齢化社会の実状を反映し、高齢患者様の入院治療例が増加しております。高齢患者様は、手術を受けられ、たとえ手術自体がうまくいっても、日常生活に復帰するまで長い時間を要しますし、手術後に自立することが困難な場合も見受けられます。このような高齢患者様の社会復帰や日常生活自立には早期のリハビリテーションは欠かせないものとなっております。急性期治療が一段落した患者様には、主治医からの要請により転院の調整や在宅支援のお世話をさせていただいております(左図)。
現在、患者様のより詳細な情報を把握するべく、電子カルテを利用した運用を開始しております(右図)。依頼のあった退院調整事例につきましては、患者様、ご家族または地域関係者との面談カンファレンスを行います。医療福祉支援センターから該当診療科へ逆紹介を一度かけさていただき、面談のスケジュールを調整いたします。 退院時の業務02

(1) 転院の調整

鳥取県西部、島根県東部の病院、それ以外の地域で、転院先の病院、施設が不明の患者様が対象となります。現在、鳥取県西部、島根県東部の病院とは調整中でございますので、当面の運用は鳥取県西部、島根県東部以外の地域での転院先病院確保に限らせていただいております。対象となりますのは一般病院、回復期リハビリテーション病院、療養型病院でございます。

(2)在宅支援依頼

以下の患者様が対象となります。

  1. 自宅生活に自信がない方
  2. 介護を必要とするが、介護する人がいない方または介護力に問題がある方
  3. 医療処置がある方
    • 気管切開を受け、呼吸器が装着されている方
    • 栄養点滴(IVH)を受けられている方
    • 血液透析や腹膜透析を受けられている
    • 人工肛門の状態の方
    • 胃瘻や腸瘻などの経管栄養を行っている方
  4. 次のような疾患の患者様も対象となります。
    • 癌末期の患者様で入退院を繰り返し、在宅での生活が困難な方
    • 痴呆のある方
    • 運動機能障害や重度障害をもっておられる方
    • 精神疾患の患者様
    • DVでお悩みの方

医療福祉支援センターでは上記の様な患者様、ご家族に対し、転院先病院の施設内容の紹介を行うと共に、地域の在宅支援センターの業務内容紹介や在宅支援を行っておられる地域の医療機関の先生の紹介を行っております。