鳥取県西部地域の医療連携
病/病連携、病/診連携の強化による効率的な医療が求められています。地域連携を効率的に実践するために、施設間の横断的なネットワーク形成が必要不可欠となって参りました(図6)。
本医療福祉支援センター、鳥取県西部福祉保健局、鳥取県西部医師会の3者が協力し、鳥取県西部地区医療連携協議会を結成し、患者様のニーズにあった医療の提供を目指しております。その一環として、「鳥取県西部地域医療ネットワークの構築」があります。患者様ご自身による医療への参加意識は年々高まりを見せており、医療者側は、患者様に対して正確な情報をタイムリーに、しかも容易にアクセスできる状態で提供することが求められています。地域医療実践のためのインフラストラクチャーを整備し、これを医療施設、患者様に開放することにより、地域のニーズに応えることを目的としております。
具体的には、施設情報および患者情報の一元管理と、これらの適切なアクセス管理下での共有化により、スムーズな病/病、病/診連携を促進し、患者様への適切な情報提供を行うことを目的といたしております(図7)。利用者は、患者様、ご家族、医療従事者、医療施設であり、インターネット上において、必要とする情報を患者様自身が即時に入手できる環境を整備することを目標としています。まだ将来構想の段階ですが、このシステムを使えば急性期から慢性期さらに在宅へといった流れがスムーズになるばかりでなく、逆に慢性期や在宅から急性期病院への紹介も十分担保できると確信いたしております。高いセキュリテイーを確保し、鳥取県西部地区の医療連携を担う重要なツールに成りうると考えられます。