高次感染症センター 概要
センター長
千酌 浩樹
(感染症専門医・指導医、ICD)
概要
当センターでは2類感染症や新興・再興感染症等、既存の診療科での対応が困難な特定感染症の診療を行い、鳥取県とその周辺地域における感染症診療の向上を目指しています。外来部門では主に空気感染対策の必要な疾患(結核、麻疹など)の対応が可能な環境を整備し、入院部門では第二種感染症指定医療機関としての感染症病床の運営も行っています。また、感染症に罹患してからの治療だけではなく、予防にも重点をおいた医療を推進しています。
業務内容
特定感染症の外来診療において、感染症診療および感染制御に関して高度な技術を有するスタッフが安全な医療を提供します。外来には陰圧診察室が4室あり、2類感染症、新興・再興感染症、輸入感染症等の対応を行っています。また、第二種感染症指定医療機関として感染症病床が2床あり、MERS(中東呼吸器症候群)や鳥インフルエンザといった2類感染症が発生した時はこの病床で対応することになります。
当院は鳥取県エイズ治療中核拠点病院となっており、HIV感染症診療や教育活動などに関する業務も担当しています。
感染制御部、感染症内科、臨床感染症学講座と連携して感染症医療、ワクチン予防に関する業務、教育、研究などを行っています。また新型コロナウイルスの流行を機にトリアージセンターが2022年に新設されました。この施設の1階部分は陰圧環境のゾーニングをすることが可能で、新興感染症流行時には発熱患者などのトリアージを機能的に行える施設となっており、こちらの管理運用も行っています。
施設紹介
高次感染症センター外来入口
高次感染症センター内は陰圧管理されています。
※陰圧管理:室内の気圧を低く保つことにより、室外への空気の流出(病原体の拡散)を防ぎます。
外来待合には空気清浄機能付きソファを設置しています。
診察室は周りよりも陰圧の個室となっており、さらに、痰を採取する専用室も併設しています。
医師と患者さんが完全に隔離された環境で診察することもできます。
トリアージセンターでは新興感染症流行時の発熱患者のトリアージを行います。
ドライブスルーでの検査対応も可能となっています。
お問い合わせ先
電話番号 0859-38-6077
関連リンク感染症内科