大規模地震などの災害時には、多発外傷、座滅症候群、広範囲熱傷等の重篤な救急患者が多数発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を確保することが困難になります。こうした事態に対処するため、高度の診療機能を有し、且つ、被災地からの重症傷病者の受け入れ機能や広域搬送への対応機能、医療救護班の派遣機能、地域の他の医療機関への応急用資器材の貸し出し機能を有する病院が「災害拠点病院」として指定されます。
当院は、平成11年5月20日に災害拠点病院に指定されました。

災害派遣医療チーム（DMAT）

当院では、災害拠点病院として、災害急性期に活動できる機動性を持った「DMAT（ディーマット）」と呼ばれる災害派遣医療チームを結成し、被災現場への支援活動を積極的に行っています。

DMATは、専門的な訓練を受けた医師、看護師、業務調整員（救急救命士・薬剤師・臨床工学技士・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・放射線技師・社会福祉士・事務員等）で構成されています。

平成22年8月5日に鳥取県と「鳥取DMATの派遣に関する協定」を締結しており、県内外の災害等発生時には、県からの要請に基づいて、できるだけ速やかに出動します。

当院に在籍している鳥取DMAT登録隊員数（平成28年9月1日現在）

（　）内は日本DMAT登録隊員数

DMATの活動内容

DMATの主な活動内容は次のとおりです。

• 被災地域内での情報収集
• 被災患者のトリアージ
• 被災地域内医療機関の支援や応急治療
• 被災地域外への患者輸送支援　など

過去の派遣実績