高度救命救急センター概要
高度救命救急センターについて
当院は平成16年10月に厚生労働省および鳥取県より救命救急センターとしての認定を受けました。これにより鳥取県西部地域を中心とした広い地域を担当する三次救急医療施設としての責任が今まで以上に明確となりました。すなわち救命救急センターは、あらゆる領域の重篤な救急患者に24時間体制で適切な医療を提供する、いわば“地域の救急医療の最後の砦”としての使命が求められます。
さらに、当院は大学医学部附属病院として医学生、看護学生、研修医、医師などへの教育の務めがあります。また地域の救急医療機関や救急搬送機関との連携を円滑にし、地域全体の救急医療の水準を高めるためには、これら関係諸機関のスタッフへの研修の場としての役割も期待されています。私たちはこれまでもACLS(心肺蘇生法)、病院前外傷医療(JPTEC)、外傷初期標準診療(JATEC)講習会などを通して活動を続けてきましたが、今後いっそう普及運動を推進してまいります。
当院は鳥取県西部を担当する災害拠点病院で、災害時には救命救急センターが中心となって重症患者の受け入れを担当することになります。この時に日頃の関係諸機関との連携体制の経験が大いに役立ちます。そのために平時からの医療体制の整備や、災害訓練にも積極的に関わりたいと考えています。
また、ドクターカー、ドクターヘリの運用を積極的に進めたいと考えています。重篤な救急患者にとってできるだけ早く治療が開始されることが重要なのは言うまでもなく、私たちは常に現場に出動できる体制を作ります。
高度救命救急センターの理念
- 住民の安心が得られる高度な救急医療を提供します
- 山陰地方における医療の最後の砦として、重症患者に対応する救急医療を提供します
- 災害時にも対応できる救急医療を提供します
高度救命救急センターの基本方針
1.高度救命救急センターの役割
- 医院、診療所、初期及び二次救急医療施設などでは手に負えない患者の紹介や救急隊が重症と判断した救急患者を24時間体制で受け入れ、かつ高度な治療を行う
- 救命救急センターの病床では、院外からの救急患者を優先して収容する
- 災害時には、外来受け入れ能力をおおむね5倍に拡張し、一時的な応急処置を行い、院内で対応困難な場合は根本治療が可能な施設へ転院できる体制を構築する
2.入室対象患者
- 直ちに蘇生法や気道・呼吸・循環の補助を必要とする心肺停止(CPA)・ショック
- 交通事故、災害、転落などによる重症外傷、特に多発外傷や重症頭部外傷、四肢切断、圧挫症候群など
- 火災や化学災害、毒物への暴露などによる急性中毒、重症熱傷
- 脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
- 急性心血管疾患(急性心筋梗塞、不安定狭心症、心原性ショック、重症心不全、重症不整脈発作、解離性大動脈瘤など)
- 呼吸機能の厳重な監視を必要とする重症呼吸不全
- 緊急手術を必要とする腹膜炎や出血性病変
- 肝不全、腎不全、糖尿病などの重篤な代謝性障害
診療実績
スタッフ
センター長
上田 敬博
教授
本間 正人
副センター長
生越 智文
医師
亀岡 聖史
木村 隆誉
吉岡 早戸
松尾 紀子
大河原 悠介
松田 健一
山本 章裕
一番ヶ瀬 博
愉波 煉
藤井 直人