4月1日新設される児童・思春期精神科病床の内覧会を実施しました

令和7328()、鳥取大学医学部附属病院・精神科病棟に新設される「児童・思春期精神科病床」の内覧会が行われました。この病床は、不登校や家庭問題などをきっかけに心に悩みを抱える19歳以下の子どもたちを対象とした入院治療施設で、国立大学の病院としては全国初、また鳥取県内でも初の取組みとなります。

内覧会では、武中篤病院長が「若年層の死因で最も多い自死を予防するため、早期から適切な治療を提供することが重要」と述べ、精神科科長の岩田正明教授は「子どもたちが心を癒しながら成長できる空間を目指す」と説明しました。この病床は「だんだん村」と名付けられ、「心身の状態がだんだん良くなるように」との願いが込められています。

15平方メートルの個室6部屋を備え、学習室やデイルーム、面談室を整備。子どもたちが安心して過ごせる環境を提供します。また、医師や看護師に加え、専従の公認心理師や精神保健福祉士が常駐し、対話を重視した治療を進めていきます。県内の児童相談所や児童養護施設とも連携し、包括的な支援を目指します。

「児童・思春期精神科病床」は41日から運用を開始し、地域の子どもたちとその家族の心の健康を支える拠点として、引き続き最善の医療と支援を提供してまいります。

児童・思春期病床内覧会① 
「だんだん村」と名付けられた病床内にあるデイルーム

 

児童・思春期病床内覧会② 
個室病床のほか寛げるスペースを設置

 
児童・思春期病床内覧会③ 
平井伸治鳥取県知事にもお越しいただきました

 

児童・思春期病床内覧会④ 
6床の個室を備える児童・思春期精神科病床
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