【鳥取県初】ロボット支援手術による肝切除術を開始

当院消化器外科では、鳥取県内で初となる手術支援ロボット“ダビンチ”を用いた肝臓手術(肝切除術)を実施し、36日(月)に記者説明会を行いました。

肝臓の切除においては、これまでも腹腔鏡を使用し身体の負担が少ない低侵襲手術を実施してまいりましたが、鉗子の動きが限定的で切除が難しい部分があるなど課題がありました。また、肝切除の主な原因となる肝がんは50歳以上の患者さんが多いため、身体への負担軽減はもちろん、合併症がより起こりにくい手術が求められてきています。

令和4年4月より「ロボット支援下肝切除術」が保険収載となったことで、当院でもその課題に対応するため、当該手術を開始することといたしました。ロボット支援手術は、傷口を小さくすることができるほか、精緻な操作により安全性と身体への負担軽減の両立が期待されます。

説明会では藤原義之教授が、当院の低侵襲外科センターについてや消化器外科でのロボット手術の歴史について紹介し、続いて花木武彦助教が今回実施した手術について説明いたしました。今後について花木助教は「地域の患者さんに対して幅広い治療法を提示し、よりよい医療を提供したい」と語りました。

0306ロボット支援下肝切除術①
挨拶をする藤原教授(左)
0306ロボット支援下肝切除術②
今回の手術について説明をする花木助教(右)