当院は、医療現場における課題・ニーズに対応したものづくりに積極的に取り組んでいます。当院臨床工学技士と地元企業のHBサポート株式会社は、人工呼吸器回路の熱の喪失を防ぎ、回路内の結露を軽減するカバー「FIT」を共同開発し、平成31年2月13日に記者説明会を行いました。
人工呼吸器は、自発呼吸ができない患者さんに対し、肺に空気・または酸素を送って呼吸を助けるための装置です。しかし管理や衛生面で結露が発生する等課題があり、医療スタッフだけでなく、在宅で機器を使用している患者さんにとって負担が大きい面がありました。
課題解決に向け、当院臨床工学技士が中心となり、企業と試作・試用を重ね、製品化につなげました。「FIT」はキルティング生地とアルミシートを重ねた3層構造となっており、保温遮熱効果を高め結露の発生を軽減します。
今回の開発により、病院など医療現場だけではなく、在宅で人工呼吸器を使用している患者さんやご家族の負担を減らすことにつながればと考えております。
開発について説明する松上臨床工学技士長
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共同開発したHBサポートの上森社長と
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