手術支援ロボット「ダヴィンチXi」と「ダヴィンチX」を導入、2台体制の運用を開始

 当院は、従来の「ダヴィンチSi」の更新に伴い、また、昨年4月の診療報酬改定でダヴィンチを用いたロボット支援手術(以下ロボット手術)の保険適用範囲が拡大したことから、これまでの1台体制をダヴィンチXiとXの2台体制に移行し、1月より運用を開始しました。ダヴィンチXiとXはいずれも第4世代と呼ばれる新たな機種で、これら2台での運用は西日本初となります。特徴としては、手術アームがコンパクトになり、干渉が少なく可動域が広がりました。そして体内を映す内視鏡の太さもより細くなり、さらにどのアームにも取付け可能になるなど、手術の操作性・精度が高まり、高度な手術をより安定して行うことができます。

 また2台体制となることで、同時に違う領域のロボット手術を行うことができることや手術の待機時間が減少するなど効率が上がることから、体への負担の少ないロボット手術をより多くの患者さんに提供することが期待できます。

 当院のロボット手術は、泌尿器科のみならず、胸部外科、消化器外科、女性診療科、頭頸部外科の複数診療科による運用体制を作ってきました。そして横断的連携体制のもと実績を積んでいき、これまでの累計手術件数は902件(H30.12月末時点)となっています。そして、新たに心臓弁膜症に対するロボット手術施行に向け、心臓血管外科による準備が進められています。

 1月16日(水)には、ロボット手術に携わる7つの診療科と手術部の看護師、臨床工学技士、事務職員がそろい、記者説明会を行いました。原田病院長は「当院は、この先進的で高度なロボット手術を安全・安心に行っていくことを重要視して、これからも取り組んでいく。」と話しました。

 

ダヴィンチ2台体制①
挨拶をする原田病院長
ダヴィンチ2台体制②
藤原低侵襲外科センター長による概要説明