12月14日(金)、鳥取大学医学部附属病院をはじめとする米子市内の急性期4病院(山陰労災病院・米子医療センター・博愛病院・鳥取大学医学部附属病院)は、この度「地域病院機能連携協定」を締結しました。
今回この協定を締結した背景には、地域包括ケアシステムの構築推進と医療資源の有効活用という二つの課題があります。
国は、住み慣れた地域で、病気や障がいがあっても医療や介護、福祉サービスを上手に活用して暮らしていくことを推奨しています。私たちの地域でもその基盤を作っていかなければなりません。そのためには、医療と介護、そして行政が連携して、一人一人の患者さん(住民)に合ったサービスを提供することが重要で、施設ごとに受け持つ機能を分けていくことが必要となります。
そこで、まず病病連携から基盤づくりをスターとしようと、本院原田病院長が米子市内3病院に呼びかけました。これまでよりも、さらに迅速で緊密な連携が必要となることから、今後は病院レベルで協議をし、それぞれが持っている「強み」の機能を明確にして、病気の重症度により、患者さんがどの医療機関にかかることが適切かを十分に議論し、整備していく予定です。
締結式で原田病院長は「この協定締結は、住み慣れた地域における地域医療・介護連携のための第一歩。今後は他の医療機関や介護施設とも連携し、輪を広げていきたい。そして地域の医療資源には限りがあるので、有効に活用する方法を地域に皆さんと一緒に考えていきたい。」と述べました。