当院は、医療現場における課題・ニーズに対応したものづくりに積極的に取り組んでいます。看護部が、次世代高度医療推進センター産業化臨床研究部門のサポートのもと、企業と共同開発し、製品化、販売につながった医療グッズについて、平成29年2月13日に記者説明会を行いました。
『とりりんワゴン』は、入院患者さんの巡回(ラウンド)時における電子カルテ入力など看護業務に役立つ機能を充実させたワゴンで、当院で働く看護師の要望を取り入れ、企業との共同開発により一から作製したものです。試作・試用を重ね、たくさんの工夫を凝らし、平成26年1月電子カルテバージョンアップとともに新ワゴンを導入しました。
さらに院内の使用だけでなく、『鳥大がプロデュースした安全、安心の保証付きワゴン』として一般販売するためにワーキングを立ち上げました。性能試験や、現場での長期間のテスト運用を実施するとともに、プロモーションビデオやチラシを作成し、展示会・学会での発表や近隣病院や他職種へのPRを行っております。
『たぐりん。』は、当院が平成26年度より取り組んでいる「医療機器開発人材育成共学講座」において、参加企業である株式会社日本マイクロシステム、有限会社サンパックと看護部が共同開発を行い製品化となりました。スイカ用タグ付け器を医療現場で試用し、用途や機能を医療現場に適するよう改良したものです。一目でわかるタグは、医療現場でのインシデント(事故などが発生するおそれのある事態)の防止に役立ちます。
これら二つの医療グッズは、2月15日~17日に大阪で開催される医療総合展「メディカルジャパン2017」に出展し、医療現場における有用性を全国へ発信していきます。
記者説明会の様子
「とりりんワゴン」
「たぐりん。」でタグ付けする様子