当院では、日本財団と鳥取県が共同で実施している「日本一のボランティア先進県」プロジェクト「難病の子どもと家族の地域生活支援」の一環として、「小児在宅支援センター」を開設し、平成28年11月2日(水)院内において、日本財団 笹川 陽平会長や鳥取県 平井 伸治知事ほか関係者が出席し、開所記念式典を挙行しました。
このセンターを設置することにより、小児在宅ケアの専門人材育成拠点として、難病や重症心身障がいなどの医療的ケアが必要な子どもと家族が、孤立せず地域生活、在宅生活を送るための支援や助言ができる訪問診療医や訪問看護師等の専門家の育成、ならびに学生教育やボランティア人材育成及びモデル拠点施設の設置に向けた支援体制の構築を推進することが可能となります。
式典の後、日本財団、鳥取県、当院との三者共同記者説明会を行い、小児在宅支援センターの必要性や、難病の子どもと家族の地域生活を支援するため、小児在宅ケア対応ができ、関係機関と連携できる人材を養成することを目的としていることなど説明しました。
今後、小児在宅支援センターでは、小児在宅医療推進のためのOJT(On the Job Training)プログラムを実施し、鳥取県内の医療等に関わる人材の専門性及び実践力を強化し、小児在宅ケアシステムの構築を推進します。
この事業により、長期入院患者の減少及び、地域の小児在宅医療の向上、また在宅支援による患者・家族のQOLの向上が期待できます。