9月24日(土)エキパル倉吉多目的ホールにおいて、てんかん地域診療連携体制整備事業キックオフ講演会を開催しました。
この事業は、地域でのてんかん治療の中核を担う拠点病院の整備のために厚生労働省が平成27年度から開始したもので、全国8病院が診療拠点機関に指定されています。
当院は、鳥取県における「てんかん診療拠点機関」として指定され、てんかん診療コーディネーターによる相談窓口を設け、県全域でてんかん患者さんが適切な治療を受けられるシステムの構築に取り組むこととしています。
当日は、本事業を多くの方に知っていただくとともに、てんかんについて正しい理解を広めるため「いろいろな障がいを知ろう~”知る”からはじまる支え合い~」をテーマに、5名の講師陣による講演会を行いました。
まず初めに、当院脳神経小児科の前垣義弘教授が「てんかんの診断と治療の最前線」、続いて医学部保健学科の吉岡伸一教授が「メンタルヘルスとてんかんの包括」と題し、てんかんについて詳しく話をされました。
次に、いろいろな障害を知っていただくきっかけとして、鳥取県精神保健福祉センターの原田豊先生が「おとなの発達障がい」、続いて当院神経内科の和田健二講師が「実践!認知症の人を支える地域づくり」と題して講演されました。最後に米子市にあるNPO法人あかり広場の渡部恵子代表を講師としてお迎えし、「てんかんと障がい・・福祉的配慮とは?」と題し、てんかんについて正しく理解し、私達にできる支援について話されました。
一般の方や医療関係者など53名の参加者があり、改めててんかんについて知識を深める機会となりました。