―アートを通して、こどもの心の問題を考える―

アートを通して、こどもの心の問題を考えるイベントを、1月6日(土)に開催しました。

このイベントでは、絵画を中心として、数々の彫刻や版画作品を発表している現代美術家の井田幸昌氏を講師にお迎えし、子どもたちと絵画制作とトークショーを開催しました。

井田氏は“一期一会”を主題に、人や物との出会いの瞬間に生じる感覚を絵画、彫刻で表現しており、今回のワークショップでも、そのコンセプトをもとに小学生や園児36人と一緒に絵画を制作しました。自分を見つめなおす機会にしてもらおうと「自分の顔」がテーマ。井田氏は、「自由にやろう」「じっくり観察してみよう」などとアドバイスし、子どもたちは手鏡で自分の顔をじっくり観察…アクリル絵の具を使い、キャンバスには、様々な「自分の顔」が描きあがりました。

後半では、当院の脳神経小児科前垣義弘教授とのトークショーを開催。井田氏は、今までの自分の体験から、自己肯定感が低い思春期の子どもを持つ親御さんへの助言として、没入できる体験を得ることが努力のきっかけになるとお話いただきました。

また、今回制作していただきました井田氏および参加者の作品は、当院の外来ギャラリーにて展示いたします。

皆様ぜひ、外来ギャラリーへお立ち寄りください。

◆外来ギャラリー展示期間 3/7(木)~3/29(金)

 
子どもたちと一緒に創作活動をする井田氏

 

 
講演では井田氏の経験をお話しいただきました