鳥取大学医学部附属病院(所在地:鳥取県米子市、病院長:武中篤)は、グラクソ・スミスクライン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット)との間において、2023年9月 27日付けで継続的な治験実施・臨床試験のパフォーマンス向上を目指すパートナーシップ契約を締結しました。
このパートナーシップ契約では、長期的なパートナーシップを確立し、双方協力のもと、実施可能性調査(Feasibility)から試験全体での最初の被験者登録(First patient in :FPI)のスピード化を促進すると共に、定期的な意見及び情報交換を実施することで、最良の治験の質を担保するように努めていきます。
医薬品の世界同時開発のなかで、日本が世界から必要とされ続けるために、日本の国際競争カ(コスト、スピード、クオリティ)が重要であることが強調されています。国際経営開発研究所 (International Institute for Management Development:IMD)が作成する世界競争力年鑑(2022年度版)では、日本の競争力総合順位は63カ国中34位となっています。実施医療機関としては、これまで被験者集積スピード向上について、それぞれの施設の取組みとして実践してきました。しかし、治験実施におけるスピード化には、院内での治験開始準備、製薬企業との調整、契約等の多くのステップが関与しています。本パートナーシップ契約では、これら一連の業務の効率化とスピード化できるものです。
日本での医薬品開発を一層推進し、一日でも早く、患者さんに有効な医薬品を届けていくために、今回のパートナーシップ契約の締結は大きな意味を持つと考えています。