高齢者が医療や介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域で生活が続けられるようサポートする地域包括ケアシステムは、これまで関係各所とのカンファレンス等は原則対面で行うこととなっていました。ところが新型コロナウイルス感染症のまん延でそれが難しくなっています。また、WEB上でのカンファレンスの実施には、患者さんの個人情報をどう守るかという課題がありました。
そんな中、今年度の診療報酬改定で、ビデオ通話ができる機器を用いてのカンファレンス等の実施が可能になり、また個人情報保護のためにセキュリティを強化したシステムを当院が構築したことで、今回のWEBカンファレンスシステムを立ち上げることとなりました。
キックオフ・ミーテイングでは、医療福祉支援センターの黒﨑雅道センター長が開会の挨拶で「パソコンが苦手な人でも使いやすいシステムなので、どんどん活用してほしい」と話し、今回のシステムの発起人である医療情報部の渡邊仁美看護師長は「今回のシステム構築にあたって米子市役所の皆さまにはご尽力いただき、大変感謝している。コロナ禍だからこそ、こういったICTを活用しリアルタイムで患者さんのサポートをしていきたい」と思いを語りました。
「カンファレンスの機会が失われ、情報共有できないために患者さんが不利益を被るようなことがあってはいけない」という思いからスタートした今回の取り組み。今後、有効活用し、地域の皆さまを今まで以上にサポートしてまいります。