当院手術部では、手術に入る患者さんの緊張を和らげ、かつ安全を保ち、またスタッフが効率的で快適に仕事ができるよう、今年4月から環境改善に取り組んでいます。その一環として、無機質な白い壁にアートを取り入れることになりました。
仙台出身で、現在は大山町在住の絵描き 朝倉弘平さんが壁画制作を快く引き受けてくださり、11月16日から、朝倉さんとアシスタント3名(村上明音さん、吉野紗恵さん、谷田敦さん)で通常手術がない夜間の時間帯で作業を行ないました。13日間の制作期間を終え、12月11日に完成を迎えました。
12月18日(金)には、朝倉さんとアシスタントの皆さん、病院からは病院長、看護部長、手術部副部長、看護師長らが出席し、報道関係者向けに完成披露いたしました。
朝倉さんによると、この壁画のテーマは『プラーナ』。サンスクリット語で“息吹”という意味です。窓もない手術室という空間で、生命力ある風が吹き抜けていくイメージを表わしたということです。
朝倉さんは式の中で「明るい雰囲気のなか、手術部の皆さんと空間を一緒に演出することができた。この壁画が患者さん、そして働く方々に気持ちよく響いてくれたら嬉しい」と語ってくださいました。