当院では“心と体”の両方にやさしい外科手術を推進するため、2010年に全国に先駆けて手術支援ロボット「ダビンチ」を導入しました。安全で安心なロボット手術の提供を使命とし、翌年には低侵襲外科センターを設置。診療科の垣根を越えた横断的診療体制で、全国でもトップクラスの実績を積み重ねております。この6月には節目となる1000例に達しました。そこでこれを記念しまして、9月28日(土)、「ロボット手術1000例記念特別講演会」を開催しました。
午前中には、「ロボット手術体験ツアー」を行いました。公募によって集まった中学生から70代の男女23名が、手術支援ロボット「ダビンチ」を実際に操作したり、腹腔鏡手術や外科手術の機器にふれました。
午後からは医学部記念講堂で特別講演会を開催しました。まずオープニングでは、原田病院長の挨拶に続き、伊木米子市長より祝辞を頂戴しました。そして医学生合唱部によるオープニングコンサートでは、鳥取大学の学歌と「鉄腕アトム」が披露されました。
続いて特別企画では「もっと知って欲しい!ロボット手術の現状と展望」をテーマに、中村低侵襲外科センター長、武中副病院長、角田手術部看護師長がそれぞれの立場からロボット手術を紹介しました。その後、患者さん代表して、8年前に当院で前立腺がんのロボット手術を受けられた患者さんが登壇し、当時を振り返り、想いや今の様子を語られました。
また後半の特別講演では、日本ロボット外科学会、渡邊剛理事長をお招きし、難しいとされる心臓手術のロボット手術について、現状や将来展望を解説されました。
会場には、市民を含め約180人がつめかけ、改めて当院のロボット手術の歩みと今後を共有する機会となりました。