平成30年10月28日(日)、鳥取大学医学部“錦祭”の最終日、島根出身の映画監督である錦織良成氏をお招きし、とりだい病院主催にて映画上映会と講演会を開催しました。
2002年に公開された『白い船』は、錦織監督が故郷島根を舞台に撮影した第一作。この作品が全国で高い評価を得、こののち、島根シリーズと呼ばれる『RAILWAYS』(2010年)『渾身 KON-SHIN』(2013年)『たたら侍』(2017年)など次々に話題作を製作なさいました。
映画上映後の講演で錦織監督は、「『白い船』は自分の映画づくりの原点。必死で作った想い、目に見えない想いが画面から伝わるからこそ、多くの人に観てもらえ、評価を得た。島根だけに限らず、山陰は“目に見えないもの”を大事にする文化が息づいている。」と話されました。また来場した学生に向けて「豊かな自然のなかで、慣習や、人の想い、人と人の繋がりなど目には見えないものを医学に活かしていってほしい」と熱いメッセージを送りました。錦織監督の言葉に応え、閉会の挨拶に立った原田省病院長は「地域との繋がりを大事にしたい。治すだけでなく、癒やしを与えられる医療を心掛け、人の優しさを感じられる病院にしていきたい。」と述べました。
秋晴れのなか、会場の記念講堂には学生や地域の方々、約100名がご来場くださいました。
錦織 良成 監督