鳥取県で大規模地震が発生したという想定のもと、中国地区5県のDMAT(ディーマット・災害派遣医療チーム)約250名が鳥取県に参集し、急性期の医療活動を効率的に行うための合同訓練が平成27年11月14日(土)に実施されました。
DMATとは、大規模災害等が発生した場合に、急性期に現場等で活動できる機動性を持った医療チームのことです。特別な研修を受けた医師、看護師、業務調整員で構成されており、当院は2チームのDMATを派遣する体制を整えています。
米子市の訓練会場のひとつである鳥取県消防学校には、SCU(広域搬送拠点臨時医療施設)が開設されました。SCUとは、傷病者を被災地内から被災地外へ航空機搬送するうえでの臨時医療施設です。被災現場から次々と搬送されてくる患者さんのトリアージや応急救護を行い、搬送先や搬送順を決定し、実際にヘリコプターで搬送する訓練を行いました。
また、今回の訓練は、ライフラインが復旧していないという想定で実施され、燃料電池車から電気を供給してDMATの活動に必要な電気を賄うことができるかという実証実験もあわせて行われました。
【参考記事】
鳥取大学とHondaが外部給電用インバータの実証実験計画を公表
環境TOPICS「鳥取県での大規模地震を想定したDMAT実働訓練に協力。新型FCVと外部給電器で、災害医療の現場に電力を供給。(Hondaウェブサイト)