文部科学省「未来医療研究人材養成拠点形成事業」に選定されました

 文部科学省では、急速に進展する高齢化等に伴う医療課題の解決に貢献し、国内外の医学・医療の発展を強力に推進するため、新規性・独創性の高い特色ある取組にチャレンジする大学の事業を支援しております。
 鳥取大学では、「メディカル・イノベーション推進人材の養成【テーマA】」において、「革新的未来医療創造人材の養成 ~鳥大発独自教育プログラム「発明楽」の実践~」の事業名で申請し、このたび、本事業へ申請した全国国公私立38大学から選定された10大学(鳥取大学、東京大学、大阪大学等)に決定しました。

【選定された鳥取大学の事業について】
 鳥取大学では、発明を生み出す技術と心を育むため“発明楽(造語:はつめいがく)”を考案し、授業を実施している。これは、4つの発想方法:たし算(付加)、ひき算(小型化)、かけ算(転用)、わり算(逆転)について、楽しく学ぶ独自の教育であるが、医療分野における新しい技術開発のための柔軟で画期的な発想法である。
 本事業では、発明楽による発案を促し、産官学が強固に連携して出口戦略を描き、新しい市場を創造する実践力を養う。鳥取大学が考案した発明楽授業を更に発展させ、企業の技術者や弁理士、PMDA薬事専門家等を講師として招き、発案から製品化までに必要な知識を身につける。また、また、学んだ知識をもとに、革新的医療創造実践として、鳥取大学が企業と連携して行っている世界最先端の医療・介護ロボット開発等の事業について、大学院生が企業開発現場で研修を行う。また、次世代高度医療推進センター内に新たな部門を設置し、臨床研究や機器開発に精通し国際的な対応が可能な人材を配置し、関連組織や企業、海外との調整等を行う。さらに、男女ともに医師としてのキャリア形成とその継続が可能なシステムの構築を行う。

【メディカル・イノベーション推進人材の養成【テーマA】とは】
本テーマは、世界の医療水準の向上及び日本の医療産業の活性化に多大に貢献するため、世界の最先端医療の研究開発等をリードし、将来的にその成果を国内外に普及できる実行力を備えた人材(イノベーションを推進できる人材)を養成することを目的とします。