腫瘍内科

鳥取大学医学部附属病院腫瘍内科は、鳥取県立中央病院と連携し、鳥取県全域のがん薬物療法に対応できるよう活動している。入院対応は当院が中心になるが、外来がん薬物療法を実施する場合は、患者さんの居住地域次第で県東部での対応も可能にしている。現在は、悪性軟部肉腫、進行頭頸部癌、原発不明癌などの紹介が多くなっている。今年に入って、県外のがん専門施設からの紹介もいただくようになった。都市部では、がん薬物療法は腫瘍内科が実施することが一般化しつつあることを反映していると考えている。悪性軟部肉腫、進行頭頸部癌では一定の標準治療が存在する一方で、原発不明癌や重複癌のご紹介をいただいた場合は、ガイドラインに準拠することは勿論であるが、これまで学んできた知識を動員し、他診療科の協力を頂きながら対応している。

がん薬物療法の水準向上を通じて、鳥取県におけるがん死亡率低下に貢献したいと考えており、鳥取県がん診療連携協議会化学療法部会の活動として、鳥取県の地域がん診療連携拠点病院を中心とする、がん化学療法研修を開始した。年1-2回の開催を目標に、がんチーム医療の育成と質向上を目標とした研修会を継続していく。

他に、当科ではJapan Team Oncology Program(J-TOP; https://www.teamoncology.com/)の活動に注力している。J-TOPは「患者さん中心のがんチーム医療のために」をテーマに、国内外におけるがんチーム医療育成のための教育プログラムを提供している。当科ではJ-TOPが行っている主な事業のうち、Project ECHO ONEを担当しており企画運営に携わっている。ECHO ONE (Extension for Community Healthcare Outcomes Oncology Network Education) は米国ニューメキシコ大学及びテキサス大学MDアンダーソンがんセンターが監修し、J-TOPが主催する教育プログラムである。ECHO ONEではウェブカンファレンスシステムを用いてアジア域の医療者に対してMDアンダーソンをはじめとする著名な専門家からの個別指導を年8-15回開催する。

県外、国外の施設と連携しながら、がん薬物療法の水準向上に取り組んでいる。