リハビリテーション科
平成29年度、リハビリテーション部スタッフは、リハビリ医3名、看護師2名、事務2名のほか、理学療法士15名、作業療法士8名(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5名でスタートした。理学療法士1名が任期付から常勤へ登用したこと以外は職員数の増減はない。その他充足状況は、理学療法士3名で計29ヶ月産休を取り、14ヶ月の代替雇用により、差し引き15ヶ月間の欠勤。作業療法士は2名で計19ヶ月産休を取り、5ヶ月代替の雇用により、差し引き14ヶ月間の欠勤となった。
リハビリテーション総件数は、平成28年度の合計79,011単位に対して、平成29年度は78,759単位と、わずかに減少した。前述の特別休暇の影響もあるが、平成28年度総稼働療法士数5548人に対し、平成29年度は5402人と146人減少した。
理学療法部門においては、取得単位数は平成28年度の42,462単位より、44,623単位と約2,161単位増収となった。
公費を使用した出張は50件/12人あり、その内訳は、演題発表、講演によるものが13件、資格取得5件(心大血管リハビリテーション指導士、NST専門療法士、転倒予防指導士、がんのリハビリ、骨粗鬆症マネージャ等)、研修受講29件、その他会議出席等3件であった。
院外地域貢献活動として、7月8日米子市淀江文化センターにて、「ロコモ健診活動による介護予防戦略」というテーマで当院理学療法士が講演した。
作業療法部門においては、転倒、転落インシデント予防のためのセンサー、移乗が容易な車いすなどの研究開発に携わるなど、OTとしての活動の場を広げた。
育休代行としてスタッフも新たに加わり、特に在宅リハビリの情報共有の重要性を共有することできた。より専門的な作業療法を行うために、専門疾患別にグループを作ることを計画し、そのためのデータ収集、分析を行い次年度の作業療法部門の方針を決定した
言語聴覚部門においては、基本体制、活動、連携等の動きは維持。
摂食機能療法ワーキンググループでは摂食嚥下リンクナースが設定されたことで全病棟での連携、課題抽出、検討、課題対策、マニュアル改訂を引き続き行い、研修を実施した。摂食機能療法の実施と算定実施を徹底し、記録と算定方法の周知を行ったことから実績も上がってきた。
院外活動として、平成29年度日本言語聴覚学会を山陰で開催し、事務局運営を行うとともに、講演、検診活動等に対応した。
(文責:療法士長 山川 隆)