放射線部

平成28年度の動向

血管撮影部署:導入12年以上となっていた心臓アンギオシステム,頭部アンギオシステム,CT融合型腹部アンギオシステムが更新された。これによって、最新のデバイスの導入が可能となり新しい術手技に対応できるようになった。

核医学部署:前年度導入のSPECT‐CT装置に更新され安定稼働している。これは、SPECT 装置とCT装置を融合しているため、検査データの正確な補正やCT画像と同時に画像診断することで診療の質向上が実現した。さらに、導入11年目を迎えているPET-CT装置の次年度更新が認められ、近未来に薬事承認予定の核医学薬剤による検査に対応が可能となる。

CT部署:導入11年目を迎えているCT装置の次年度更新が認められ、最近5年間に急速に発展してきた高度で最新CT技術を備えた装置となる。これによって、テーラーメード医療やプレシジョン医療といった医療動向への備えが可能となる。

その他の動向:放射線部全体の業務内容を含めた業務量増加により放射線技師2名の増員が認められた(来年度は診療放射線技師40名)。

学術面では、数年前より国際学会への研究成果発表が増加し今年度は5件となり、昨年度は国際学会講演や今年度は国際学会発表賞の初めての成果があった。

 院内動向であるが、昨年度10月に9医療技術職が人材で集まった診療支援技術部が設立され、診療放射線技師が初代部長を担うこととなり人材育成・教育や業務・医療安全や研究支援などの取組や、第1回学術大会も行った。今後は、9医療技術職が意識統一して社会や病院へ貢献していくことになる。

業務実績(前年度比較)

部署

28年度

27年度

増減

一般・透視

120782

106521

13.4%増

血管

2348

2356

0.4%減

CT

28047

25973

8.0%増

MRI

11581

9208

25.8%増

核医学

5318

3277

62.3%増

放射線治療

9175

7722

18.8%増


研究等実績

論文      :2(修士論文1含)

発表      :29演題(国際学会5含)

学会・研究会参加:延べ人数186名(役員等用務31名含)

その他     :国際学会発表賞  山下栄二郎(RSNA)