リハビリテーション部
平成27年度、リハビリテーション部スタッフは、リハビリ診察医4人、看護師3人、事務2人のほか、理学療法士15人、作業療法士8人(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5人の、療法士数計28人と、定員は平成26年度開始時と同人数であったが、実際には理学療法士は新採用2名を含み、作業療法士は育児休暇により1名減、言語聴覚士も育児休暇により1名減のスタートであった。育児休暇職員は順次復職したが、理学療法士はさらに7月より1名産休開始となり、実働スタッフ人数は昨年度よりも厳しいものとなった。
そのような状況の中でも、全診療単位数は、平成26年度の84,922単位から、平成27年度は85,570単位へと、648単位増加した。
がん患者リハビリテーションは施設基準である研修修了者が計26名(理学療法士13、作業療法士7,言語聴覚士6)となり、算定単位数が2,674単位増加した。一方で、早期リハビリテーション加算が1,262単位減少した。
近年、リハビリテーション部では他職種との連携を図りながら、患者サービスの向上に努めてきた。他職種連携の指標の一つであるケースカンファレンスは、脳神経外科、脳神経内科、整形外科、心臓大血管、頭頸部がん、呼吸器内科カンファレンス、その他病棟カンファレンスを随時開催し、総カンファレンス症例件数は1,798件に上った。
理学療法部門は、リハビリ早期介入、継続診療を重視して毎土曜日、4連休以上の際には理学療法士の交代勤務を継続実施した。研究活動、研修参加も積極的に行い、年間の出張回数は延べ40回を超え、学会発表回数も10題を超えた。
作業療法部門では、身障スタッフ全員が、がんリハビリの研修を終了することができた。また早期ADL獲得に向け病棟ごとにADL早見表の再検討をさらに進めている。
訓練室内に浴槽ユニットを設置できたことにより退院前リハビリの充実に努めることができるようになった。
言語聴覚部門は5名体制で継続、メンバーは5月から育休明けのスタッフが戻ったことで育休スタッフとの交代となった。土曜日、連休、年末年始の休日出勤対応はリハビリテーション部として統一した日程となり。救急災害科、ICUⅠへの平日オーダー当日介入は継続。
連携では看護師講習全4回のコース研修継続。NSTチーム参加。耳鼻科外来半日専従、嚥下造影検査参加等の活動も継続して行っている。
(文責:療法士長 山川隆)