放射線部

平成26年度の動向

血管撮影部署

ハイブリッド手術室が7月中旬より稼働を始め、さらに年度末に多目的血管室が手術対応に改装された。これによって手術部と放射線部に手術室仕様のIVR室ができ、それぞれの特質を生かして様々な患者状態・術手技に対応可能となった。現在ハイブリッド手術室は当初予想していた以上の使用状況になっている。今後は、TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)といった高度治療が開始されることが予定されている。

核医学部署

老朽化した頭部専用SPECT装置が更新された。また、同時期導入の全身用SPECT装置2台をSPECT‐CT装置に更新することが決定された。これは、次年度の導入となるが、CT装置を融合していることで検査データの正確な補正やCT画像と同時に画像診断することで診療の質向上が期待される。

MR部署

条件付MR対応ペースメーカー装着患者の検査が開始となったのに続き、条件付MR対応人工内耳の検査も開始された。

その他の動向

ハイブリッド手術室が想定を超える稼働状況になったことと、ここ数年の全体業務量増加によって放射線技師2名増員が認められた(来年度は診療放射線技師38名)。また、昨年度から検討されてきた2次被ばく医療施設を整備することになり、年度末に完成した。この施設は、被ばく患者さんを除染しながら治療が可能な施設であり、放射線部は被ばく部位の測定をする役目を担うことになる。次年度には開所式が行われ組織化されることになり、放射線被ばく災害に備えた訓練等が開始される。

業務実績(前年度比較)

部署

   26年度

   25年度

増減

一般・透視

106,607

        92,736

14.9%

血管

1,966

2,102

6.5%減

CT

25,422

24,827

2.3%

MRI

9,947

9,082

9.5%

核医学

3,412

3,475

1.9%減

放射線治療

7,712

6,262

23.1%

研究等実績

 発表      :31演題

学会・研究会参加:延べ人数 217

その他     :日本放射線技術学会中国・四国部会学術集会 学術奨励賞 酒匂敏雄

                                          (文責:山根武史)