輸血部

 鳥取大学医学部附属病院では、鳥取西部地区において使用する血液製剤の約5分の2が使用されており、隣接する日本赤十字血液センター西部出張所から、在庫分については血液製剤の供給が迅速に行われています。こうした血液製剤を取り扱う輸血部門では、技師が専従し、患者検体、血液製剤の確認作業を幾重にも行っております。 H26年5月より従来の血清学的クロスマッチに加え、コンピュータークロスマッチを導入しました。それに伴い、抗体スクリーニングは昨年度比5.3%増加しましたが、交差適合試験本数及び件数は50%近く減少しました。また、赤血球製剤の廃棄金額も80%近く減少し、廃棄血液の低減に貢献しました。輸血実績は総単位数で8.3%減少し、自己血は295単位と3.8%増加しました。 今後も血液製剤を有効利用するとともに、安全・安心な輸血療法の実施に努めてまいります。

(本倉 徹)

輸血部統計(平成26年度)

(1)検査

検査項目

件数

血液型

赤血球不規則抗体スクリーニング

赤血球不規則抗体同定

直接クームス試験

間接クームス試験

交差適合試験(本数)

交差適合試験(件数)

7,528

8,174

65

92

93

2,079

1,283



(2)血液製剤輸血実績

製剤

単位数

1単位

2単位

4単位

5単位

10単位

15単位

20単位

赤血球濃厚液-LR

全血-LR

洗浄赤血球-LR

血小板

FFP

51

0

0

0

10

3,284

0

0

0

1,311

0

0

0

0

154

3,335

6,619

0

0

0

0

0

1,166

0

0

1,166

11,660

0

1,475

3,248

単位数

61

9,190

616

11,660

21,527

(3)成分採血・末梢血幹細胞

患者数

延べ採血数

血液内科

6

9

泌尿器科

0

0

小児科

0

0

6

9

(4)自己血

輸  血  実  数

200ml

400ml

単位数

整形外科

女性診療科

泌尿器科

麻酔科

歯科口腔外科

小児科

皮膚科

6

0

0

0

1

0

0

74

64

2

1

3

0

1

154

128

4

2

7

0

      0

7

144

295