高次集中治療部
第一ICU入室患者 | |||
人 | (%) | ||
入室患者 | 388 | ||
性別 | 男性 | 258 | (66) |
女性 | 130 | (34) | |
転帰 | 生存退室 | 364 | (94) |
死亡退室 | 24 | (6) |
第一ICU入室患者の年齢 | ||
人 | (%) | |
0歳 | 25 | (6) |
1歳 | 6 | (2) |
2から9歳 | 15 | (4) |
10歳代 | 4 | (1) |
20歳代 | 2 | (1) |
30歳代 | 14 | (4) |
40歳代 | 14 | (4) |
50歳代 | 35 | (9) |
60歳代 | 74 | (19) |
70歳代 | 109 | (28) |
80歳代 | 87 | (22) |
90歳代 | 3 | (1) |
計 | 388 | (100) |
平均 | 61 | 歳 |
中央値 | 70 | 歳 |
第一ICUの入室期間 | ||
人 | (%) | |
1日 | 32 | (8) |
2日 | 109 | (29) |
3日 | 106 | (27) |
4日 | 41 | (11) |
5日 | 35 | (9) |
6日 | 16 | (4) |
7日 | 7 | (2) |
8~14日 | 26 | (7) |
15~21日 | 9 | (2) |
22日以上 | 7 | (2) |
計 | 388 | (100) |
平均 | 5 | 日 |
中央値 | 3 | 日 |
第一ICU診療科別入室患者数 | ||
人 | (%) | |
心臓血管外科 | 188 | (48) |
消化器外科 | 52 | (13) |
整形外科 | 22 | (6) |
脳神経小児科 | 20 | (5) |
小児科 | 17 | (4) |
呼吸器内科・膠原病内科 | 15 | (4) |
泌尿器科 | 15 | (4) |
胸部外科 | 13 | (3) |
脳神経外科 | 8 | (2) |
耳鼻咽喉科・頭頚部外科 | 7 | (2) |
女性診療科 | 6 | (2) |
消化器内科 | 5 | (1) |
歯科口腔外科 | 4 | (1) |
循環器内科 | 4 | (1) |
乳腺内分泌外科 | 3 | (1) |
小児外科 | 2 | (1) |
腎臓内科 | 2 | (1) |
皮膚科 | 2 | (1) |
眼科 | 1 | (0) |
形成外科 | 1 | (0) |
血液内科 | 1 | (0) |
計 | 388 | (100) |
本統計は平成26年4月1日から平成27年3月31日の間にICUⅡあるいはHCUに入室した患者を対象としています。複数回入室している患者様も延べ数として全ての入室について計上していますが、それぞれの病棟内での部屋移動については1回の入室として扱っています。なお、両病棟を通じて入室患者数が0だった診療科(小児科など)については割愛しておりますので御了承下さい。 ICUⅡの入室患者数は、延べ1,410名でした。内訳は男性824名、女性586名で、年齢は13~98歳(平均68.1歳)でした。在室日数は1~54日(平均3.4日)で概ね例年通りです。本年度の緊急入室は300例で全体の21.3%とこれもほぼ横這いでした。診療科別では、消化器外科、心臓血管外科、胸部外科、泌尿器科、脳神経外科など外科系各科の入室数が多くなっています。循環器内科の入室患者数が昨年の1.6倍に増えていますが、同科の平均在室日数は半減しており、ICUⅡの隣にCCUが新設された影響がうかがわれます。外科系各科では予定手術後の短期間の入室が多かったです。一方、内科系各科では緊急入室の割合が多く、入室患者数は少なめながら在室日数は長くなる傾向があり、いずれも例年同様でした。今年は相次いで病室の改修工事が行われたため、病室数が少ない中での運用となる期間がありましたが、月別の入室患者数の推移を見る限り数値上では大きな影響はありませんでした。 HCUの入室患者数は、延べ658名で患者総数として減少しています。内訳は男性331名、女性327名、年齢は13~99歳(平均66.7歳)でした。在室日数は1~120日(平均4.0日)で例年並み、緊急入室は286例で全体の56.5%と例年より高めでした。診療科別では、脳神経外科、乳腺内分泌外科、消化器外科、循環器内科が多数を占めました。内訳を見ると比較的低侵襲な治療後に一般病棟へ移動するまでの前病棟的な役割が見てとれます。その一方で今年も人工換気管理や感染症の遷延などで在室が長期化する患者様も多く、脳神経小児科や呼吸器膠原病内科の平均在室日数は1週間を超えています。HCUでも循環器内科の平均在室日数が大幅に減少しており、CCU開設の影響がうかがわれます。ICUⅡよりも病室の改修工事等に伴う制限の影響が大きかったようで、HCU全体の患者総数は昨年より大きく減少しています。前年度と同様に、平成26年度もICUⅡおよびHCUは、予定手術後早期の全身管理を担う一方で、一般病棟で発生した急変例を受け入れる立場にもあり、ICUⅠや救命救急センター病棟から一般病棟への橋渡し的な役割を任される病棟として運営されました。急性期の通過点となる病棟であるが故に、そのベッドコントロールは各診療科や各病棟との臨機応変な連携相談の上に成り立っています。時には満床状態で御迷惑をおかけすることもありますが、各診療科の担当医、日当直医、病棟医長の皆様や、各病棟およびベッドコントロールセンターの看護師長、主任看護師、担当看護師の皆様の、厚い御理解と御協力を得てどうにか運営できております。昨年と同じ言葉にはなりますが、今後も皆様の御協力の下で円滑に病棟の運用が得られることと、それが患者様の利益につながることを願っております。
(高次集中治療部 高野周一)