MEセンター

 2014年は,センター長と臨床工学技士13名(うち1名は退職後再雇用),事務補佐員2名(うち1名は退職後再雇用)の構成で業務を行った.また,副センター長として麻酔科・高次集中治療部の南ゆかり先生が加わった.臨床工学技士の人員増減はなかったが,1~3年目の人員の割合が増えた.MEセンターのスタッフは,10年目のスタッフが数名しかおらず,人材(人財)育成と業務拡大・確立を同時に行いながらの2014年であった.

2014年貸出件数

輸液ポンプ

7,658

シリンジポンプ

1,878

血糖測定器

1,130

超音波ネブライザ

352

モニタ

274

経腸栄養ポンプ

216

人工呼吸器

104

PCAポンプ

8

RTX

20

除細動

5

BVM

3

小計数

11,648

 

2014年臨床業務件数

血液浄化療法

2,220

ペースメーカー業務

328

カテ室業務

333

手術室業務

504

高気圧酸素治療

173

人工心肺・補助循環

98

HICUERNICU業務

105

内視鏡室業務

23

その他業務

8


2014年ME業務

点検

2,096

メンテナンス

64

修理

19


2014年ME機器点検修理依頼

対応件数

203


2014年手術機械修理依頼

件数

360



 輸液ポンプやシリンジポンプは病棟稼働率が90%台後半になると貸し出せないことがしばしばあった.病棟や外来におけるほとんどの使用時刻が10時から15時に集中しており,この時間帯の貸し出しに対しては十分な対応ができず,特に輸液ポンプにおいては病棟に使用時刻を調整していただくとことが多かった.バイタルサインモニタも輸液ポンプと同様に病棟稼働率が90%を超えてくると貸出できない状況があったが,病棟や感染症センターなどに協力していただき,現状の台数で運用した.人工呼吸器関連では,NPPVの使用頻度が上がってきており,貸出用の機器が不足していたため,新規の購入を行った.また,ネーザルハイフローの使用が高次集中治療部以外にも広まってきており,今後の院内での使用が適切に行えるように準備を進めている.
 2014年は2004年にMEセンターが発足して11年目の年であり,MEセンター管理の医療機器が10年目を迎えてきている.今後は現在までの使用実績に基づき,適正台数で運用を図り,計画的に更新が行えるように各診療科,部門及び経営企画課・病院調達係と連携して行っていく予定である.
 臨床業務では,脳神経外科,整形外科からMEPの急患での対応を依頼されており,人材育成と併せて対応していく予定である.
 今後とも,MEセンターの運営のご理解とご協力をお願いいたします.
                                          MEセンター 松上紘生