リハビリテーション部

 平成24年度、リハビリテーション部スタッフは、理学療法士12人、作業療法士7(うち精神科専従1名)、言語聴覚士5人、計24人でスタートした。

産休育休職員1名、長期休暇職員1名が出たものの、24年度は比較的実働人数は確保され、診療患者単位数は68,685単位から、80,290単位へと、11,605単位増加した。また、早期介入と速やかなリハビリ計画が立案できたことにより、リハビリテーション総合実施計画料算定件数も増加した。

(早期リハビリテーション加算7,971件、総合リハビリテーション計画書1,014件それぞれ増加)

 当部での24年度目標は、前年度同様、他部門との情報交換に重点を置き、積極的にカンファレンスを開催したが、数字の上ではカンファレンス件数が2769件から1944件へと減少した。これは、一部の病棟において、従来の病棟内全リハビリ施行患者から、要検討患者にカンファレンスの対象を絞ったためである。

23年度から運用開始した、病棟と患者さんの二次障害予防、早期離床を目的に病棟看護師さんと共同運用してきた「ADL早見表」は、残念ながら浸透するに至らず、方法を見直し、検討している次第である。

  理学療法部門では、リハビリ早期介入、診療の継続性を重視し、毎週土曜日診療、正月休み等の長期連休中の理学療法士の交代勤務を、例年同様実施した。

他部門との情報交換として、新人看護師研修(褥瘡予防のためのポジショニング方法、移乗方法)への講師派遣、病棟看護師を対象とした研修会「がんのリハビリテーション」を開催する等、病棟看護師とのリハビリ連携を強化するよう引き続き努力した。

 作業療法部門は1名増員となり、がんリハビリ、下肢整形疾患の介入も増加し、ADL改善に努めた。また土曜日、休日勤務も開始し継続して訓練を行えることとなった。

 言語聴覚部門は5名体制で継続。土曜日、連休、年末年始の休日出勤対応も継続。本格的ながんリハ開始に伴い、がんリハ対応、喉頭摘出後の代替音声への対応が増えた他、音声障害、小児分野の依頼も増加した。

 連携では看護師講習全4回のコース研修が再開された。また、鳥大ミニ講座への協力も行った。

 

リハビリテーション部療法士長 山川隆