放射線治療
特徴
放射線治療の対象は大部分が腫瘍であり、また、手術と同じ局所療法であるが、臓器保存治療という最大の特徴を有しています。方法は、体の外部または内部から放射線を照射する方法があります。当院では、根治を目的とする頭部頚部治療が多く、また、乳房温存手術後の治療も近年増えてきています。
(主な装置、機器)
次の3つ((1)-(3))の装置が稼動しています。
機種名 | 線源の種類 | 適用 |
---|---|---|
(1)コバルト60 装置 | ガンマー線 | 外部照射 |
(2)ベータートロン装置 | エックス線 | 外部照射 |
(2)ベータートロン装置 | 電子線 | 外部照射 |
(3)ラルストロン装置 | ガンマー線 | 内部照射 |
(外部照射)
体の外部から照射する方法で、コバルト60装置のガンマー線、またはベータートロンのエックス線か電子線を使用しています。ガンマー線及びエックス線は、透過力が強く体の深い所の腫瘍に、また、電子線は体の表面に近い腫瘍に適応させています。1日に1回か2回を週5日(月~金曜日)、トータル25日~30日間行います。
(内部照射)
体の内部から照射する方法で、ラルストロン装置の密封されたコバルト60線源の管を特殊な装置を用いて体の腔内に導入して治療を行っています。主に、婦人科領域、食道領域、耳鼻科領域に使用している。1週間に1回行い、トータル3回行います。