MR検査
MR(核磁気共鳴断層検査)とは
X線を使うことなく体内の状態を外部から検査する方法で、強い磁石と電波を使い、体の断面像(MRI)、血流画像(MRA)等が写し出され、病気の部分の診断に大変役立ちます。現在MRは、全国で3,048台(1997年5月現在)稼動しており、一般的な検査になりつつあります。
MRIとは、
体の断面を観察する検査です。X線撮影やCTと比較すると、X線では骨が邪魔をして内側が写らないことがあります。CTは骨が邪魔をすることは少なくなりますが、一方の断面(横断面)しか写りません。MRIでは、骨の邪魔もなく体のあらゆる角度の断面が写ります。よって画像診断に大変役立ちます。
MRAとは、
血管の状態を観察する検査です。X線による血管の検査もありますが、比較すれば特に特殊な準備があまり必要なく容易に検査が行なえます。
MR検査の順序
普通次のように行なわれます。
- 検査は30~60分程度です。
- 検査室へは所定の検査衣に着替え、更に最終の金属チエツクをしてから入ります。
- 検査装置の検査台に仰向けに寝ていただきます。
- 検査担当者が身体の位置を決めたあと、検査台は装置の円筒内に自動的に入っていきます。
- 検査中はかなり大きな連続音がします。多少うるさく感じると思いますが、検査が終わるまで、できるだけ身体を動かすことなく辛抱していただきます。
- 検査後は、普通の生活ができます。
MR検査の注意点
次のようなものがあります。
- 心臓ペースメーカや刺激電極などを身につけている方は検査できません。
- 体内に人工関節などの金属が埋め込まれていますと、検査の妨げとなることがありますので、検査担当者に申し出が必要となります。
- 金属付き衣類など取り除ける金属のあるものは、取り外しておきます。また歯の充填剤や金冠は問題ありませんが、入れ歯は取り外していただきます。