腫瘍マーカー
腫瘍マーカーは主に癌で上昇が認められますが、炎症やその他の疾患でも上昇することがあります。そのためいくつかの腫瘍マーカーの組み合わせや血液検査、画像診断と合わせて、癌の早期発見、術後の経過観察や治療の効果判定が行われます。
癌と主な腫瘍マーカー
- 甲状腺癌・・・CEAなど
- 肺癌・・・CA19-9、CYFRA、CEA、NCC-ST-439など
- 乳癌・・・CA15-3、CEA、NCC-ST-439、BCA225など
- 食道癌・・・CA19-9、CEAなど
- 消化器系癌・・・CA19-9、CEA、NCC-ST-439など
- 子宮・卵巣癌・・・CA125など
- 子宮頸癌・・・NCC-ST-439など
- 前立腺癌・・・PSA、free PSA(遊離型PSA)、PSA F/T比
*PSA F/T比とは
血中の総PSAに対する遊離型PSAの割合であり、前立腺癌患者では有意に低値を示し、
前立腺肥大症などと前立腺癌の判別に有用です。 - 精巣癌・・・AFP
- 造血器悪性腫瘍・・・sIL-2R(可溶性IL-2レセプター)