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「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン 作・絵 篠崎書林
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author: カニジル
description: 「カニジル」は鳥取県米子市にある「とり大病院」の広報誌です
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鳥取大学医学部附属病院 広報誌 トップ NEWS ラジオ カニジル宣言 特集 連載 鳥大の人々 病院長対談 その他 最新号 バックナンバー 15杯目 14杯目 13杯目 12杯目 11杯目 10杯目 9杯目 8杯目 7杯目 6杯目 5杯目 4杯目 3杯目 2杯目 1杯目 トップ 5杯目 連載 「おおきな木」 シェル・シルヴァスタイン 作・絵 篠崎書林 本は命の泉である とり大「人生を変えた一冊」 「おおきな木」 シェル・シルヴァスタイン 作・絵 篠崎書林 文・中原 由依子 ©︎中村 治 看護部 外来統括マネージャー 渡邊仁美 とりだい病院一筋のベテラン、渡邊仁美さんの師長室の本棚には、医療、看護の専門書のみならず、マネジメントや名言集など様々な書籍が並んでいる。そんな渡邊さんの「人生を変えた一冊」は意外にも絵本——シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』だった。 この絵本は、幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の大きなリンゴの木の話である。木は、果実や枝、幹のすべてを彼に与え、最後は切り株になってしまう。そして「きはそれでうれしかった」と終わっている。無償の愛や慈愛を描いた作品である。 渡邊さんがこの本と出会ったのは中学生の頃だった。当時は本より音楽が好きで、友達から借りてきたビートルズのLP盤を聴いていた。そんなある日、1歳下の妹が音楽に興味を示したので、「これいいよ」と貸した。すると本好きだった妹は、代わりに「これがいいよ」と『おおきな木』を渡邊さんに渡したのだ。 絵本を読み終えると涙が流れた。 「相手に求める前に自分が自立していないとダメだ。自立していなければ、人にも与えることはできない」 絵本がきっかけで、渡邊さんは〝自立〟に目覚めていく。自立=仕事に就くことだと考えた彼女は、得意だった数学と理科の教師を志す。しかし受験に失敗。そして看護師を選んだ。 「あの頃は、注射を打つのがすごい嫌でねー」と、彼女は学生時代を振り返る。看護師として自立したい。そのためには自分の力を付けなければならないと、知識と技術の習得に励んだ。 やがて看護はマニュアル通りにただやるのではなく、患者さんに合った看護を〝創造〟しなければならないと思うようになった。現状を分析し研究、他に適した手法があれば実践、実証していく。悩んだ時は研究論文や総説など文献を漁った。そしてそこから理論や概念の原著をたどった。原典にこそ、全てのエッセンスがあると考えたからだ。 渡邊さんはそうした本を参考にしながら、自分の看護を掘り下げた。実践と研究を積み重ね、自らも論文発表し、賞も受けた。当時、看護師の受賞は異例だった。幸いだったのは、看護を創造していく文化が、とりだい看護部にあったことだと、彼女は言う。 現在彼女は看護師長となった。後進の指導を任される師長という職は、絵本の中の切り株だけになったリンゴの木と重なる。 「絵本では、切り株に主人公が座り、『きはうれしかった』で終わっています。でも私は、まだ先があって、この木から新しい木が生えてくると思うんです。この木の役目は終わっても、次につながる新たな芽を残し、木は永続的に続いていく」 渡邊さんは、自分が培ってきたことが次につながり、とりだい看護部の文化に溶けこむことを願っている。 ちなみに、ビートルズのレコードを貸した妹は、姉以上にビートルズ、そして英語にとりつかれ、末はイギリスに永住してしまった。 あの時の本とレコードの交換は互いの人生の分岐点となったのだ。 鳥取大学医学部附属病院 広報誌 〒683-8504 鳥取県米子市西町36番地1 鳥取大学医学部附属病院 広報・企画戦略センター内「カニジル」編集部 TEL 0859-38-7039 / FAX 0859-38-6992 E-mail byouin-kouhou@med.tottori-u.ac.jp トップ NEWS ラジオ 特集 連載 最新号 バックナンバー お問い合わせ ©2016 Faculty of Medicine Tottori University. All rights reserved. ...
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