当科は口腔、顎、顔面、一部頸部に発生する種々の疾患を対象とし、外科のみならず内科的疾患全般にわたるいわゆる口腔科として対応しています。具体的な疾患としては歯牙疾患はもとより、口唇裂・口蓋列などをはじめとした先天異常、悪性腫瘍、外傷、顎変形症、炎症、嚢胞、顎関節疾患、唾液腺疾患、神経および味覚異常など多岐にわたっています。口唇裂・口蓋裂患者においてはすでに700症例に達し、手術や術後治療により機能性および審美性の回復をはかっており、悪性腫瘍切除後の機能性および審美性の向上とともに教室の重要な研究テーマの一つとなっています。近年特に増加傾向にある手術の一つとしては顎変形症で、下顎前突や上顎後退症に対する上下顎の骨切り術があります。当科は日本口腔外科学会認定研修施設で日本口腔顎顔面インプラント学会認定研修施設でもあります。