統合失調症

 統合失調症の主な症状は、幻聴や妄想などの陽性症状、意欲低下や引きこもりなどの陰性症状、作業能力や注意力低下などの認知機能障害があります。

 治療は抗精神病薬による薬物療法が中心となり、再発予防、QOL向上のためには、服薬を継続することが重要です。しかし、統合失調症の方の服薬継続率は約40%と低い点が指摘されています。服薬継続率を上げるためには、薬の飲み心地などを患者さんから率直に教えてもらい、医師と患者さんが共に知恵を出し合い、治療方針を決定していくことが重要と考えています。

 当院はクロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)登録医療機関となっており、クロザピン(製品名 クロザリル)による治療も行なっています。クロザピンは、これまで多くの抗精神病薬による薬物療法でも改善に乏しかった治療抵抗性統合失調症の方を改善する可能性がある薬剤ですが、副作用の防止、早期発見の観点から、処方できる施設に厳格な規定が設けられており、鳥取県では2012年1月現在、当院と国立病院機構鳥取医療センターが該当医療機関です。

 さらに、薬物療法だけでは改善が難しいとされている統合失調症の認知機能障害に対するアプローチとして、認知矯正療法を行なっています。

 思春期から青年期に発症することが多い統合失調症では、再発、再燃を予防するだけでなく、より健康度の高い生活を送るために、長期予後の観点に立った治療的対応に、各医師は日々努めています。