教授挨拶
「高度な医療、研究を通じた人財育成を目指しています」
鳥取大学医学部統合内科医学講座病態情報内科学分野(旧第一内科)は、昭和20年の鳥取大学医学部開設とともに開講され、現在は循環器内科と内分泌代謝内科の2領域をカバーしています。 本学は山陰地区における医療の最後の砦を担うべき立場にあることを念頭に、当教室でも新しい治療法の導入を積極的に行い、わが国では限られた施設でしか行うことができないいくつかの治療法を含め、山陰地方で当院だけが実施できる高度な診療を展開しています。ただし、野球でいうと正面に来たゴロをちゃんと捕球できない選手がダイビングキャッチの練習ばかりしても良い選手にはなれないのと同じで、このような新しい治療の導入には、現在広く行われている治療を確実に高いレベルで実施する力が必要であり、この基本の上に先進治療を加えていくからこそ、本当の意味での高度医療を実践できるという基本的な考え方を忘れないように心がけています。したがって、当教室では幅広い医療の経験を積むことが可能です。また新しい治療法であれ従来の治療法であれ、高いレベルの診療を行うには医師、メディカルスタッフによるチーム医療が求められる時代になっていますが、当教室は循環器内科と内分泌代謝内科のいずれにおいても早い時期からチーム医療を導入しており、他医療機関からは多職種協働のモデルともされています。 研究面では、山陰から日本、世界へ向けた情報発信を合言葉に、臨床研究を中心として進めています。また、最近は基礎系教室との共同研究による基礎研究も進めており、大学の特性を活かした幅広いアプローチで病態の解明を行い、新しい治療法開発に向けて努力しています。また大学内にとどまらず、他施設との共同研究も積極的に進めています。 私は個人の最大の能力とは「やる気」だと思っています。「やる気」さえあれば、必ず成長します。当教室は各自の「やる気」を最大限尊重し、その能力が開花するサポートをします。多くの人が、将来素晴らしい医師、医学者となることを目指して当教室に加わってくれることを願っています。大学の医局はテレビドラマに描かれるような医局員を束縛するところではなく、互助会のようなもので、お互いが助け合い高めあう場だと思って私は運営しています。循環器内科や内分泌代謝内科に興味のある人は、気軽に相談に来てください。 |
鳥取大学医学部統合内科医学講座
病態情報内科学分野(旧第一内科) 教授 山本一博
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