知識とスキルを患者さんに注ぎながら、
「もっと」と自発的に力をつけたくなる。 そんな日々が人生の幸せにも つながると考えています。-
認定看護師の資格取得を
めざしています。鳥大病院では
どんなサポートがありますか。
また何年ぐらいで取得できますか。一人ひとりの目標に合わせて、
先輩看護師のアドバイスのもと
さまざまな勉強会と研修プログラムで
資格の取得をサポートしています。認定看護師と専門看護師の両資格は、看護のプロフェッショナルになるために欠かすことのできない資格です。当院の看護部でも、患者さんにより質の高い医療・看護を提供するために、資格の取得をバックアップしています。
- ・資格取得にあたりかかる費用支援
- ・指定の教育機関(課程)修了のための業務サポート
- ・認定後は手当を昇給・または手当を支給
資格取得には実務経験と指定の教育を受ける必要があります。両資格を取得するための手順は
日本看護協会のWebサイトを参考にしてください。■認定看護師へのステップ
- 1.看護師免許を持っていること
- 2.看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
- 3.認定看護師教育機関(課程)修了(6ヶ月・600時間以上)
- 4.認定審査(筆記試験)
- 5.認定看護師認定証交付・登録
- 6.5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)
■専門看護師へのステップ
- 1.看護師免許を持っていること
- 2.看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること
- 3.看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定専門看護分野の実務研修)
- 4.認定審査(書類審査・筆記試験)
- 5.専門看護師認定証交付・登録
- 6.5年ごとに更新(看護実践と研修の実績、研究業績について書類審査)
※この情報は概要です。最新・詳細の情報は日本看護協会のWebサイトをご覧ください。
両資格ともに取得までの道のりは容易ではありませんが、看護師としての活躍の場を広げるきっかけになるのは間違いありません。看護師としてのキャリアや目標を考えるうえできっとあなたのプラスになることでしょう。
現在鳥大病院の看護部では、専門看護師3名、認定看護師29名、精神科認定看護師2名、感染制御実践看護師1名、特定行為研修修了者19名が活躍しています。
▶詳しくはコチラをご覧くださいまた、当院では下記の看護技術について院内独自の認定制度を設け、看護師のキャリアアップを図っています。
- ・男性導尿
- ・静脈注射
- ・末梢静脈留置針注射
- ・褥瘡専任
- ・輸液ポンプ指導者
- ・造影剤注射
- ・呼吸療法エキスパートナース
- ・化学療法(レベルⅠ)静脈注射
看護部からのバックアップはもちろん、資格をもつ先輩看護師もたくさんいます。学びや試験の現実を最もよく知る先輩にいつでも相談できるこの環境も、皆さんの意欲を後押ししてくれます。
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大学病院と、
一般の病院の働き方の違いは
ありますか?医療従事者として、幅広い診療科で
働きながら経験を積み、
勉強会や学会へも積極的に出席できる。成長できる機会やチャンスが多く、
いろいろなものを吸収しながら
働けるのが鳥大病院の特徴です。鳥大病院には、日々さまざまな医療知識・技術を蓄えながら、最新の情報にキャッチアップし、患者さんによりよい医療を届けたいという志を持った職員が大勢います。
そこで本病院では、研修段階で複数の診療科を経験して医療人としての視野を広げつつ、その後も希望するキャリアパスに応じて、さまざまな科での勤務希望に応える制度を整えています。
(幅広い現場での経験についてはQ3、Q15をご覧ください)また各現場でも、主に上長の主導のもと、自主的な勉強会が頻繁に行われています。例えば臨床工学技士が集まるMEセンターでは、使用機器の扱い方やメンテナンス方法について、メンバー全員で定期的に注意点を確認したり、最新機器の使用方法や特性についてメーカーの担当者から学ぶ講習会を行っています。
こうして最新の知見と技術を活かしたよりよい治療を、少しでも早く多くの患者さんに届けられるようにと、日々研鑽を続けています。さらに、院外での学びについても積極的にサポート。学会への参加や研修にかかる費用、出張費について、病院によっては自費負担のケースもありますが、鳥大病院では申請すれば病院が負担。勤務スケジュールも、学会などの予定を優先して調整することができます。
「病院で勤務しながら、研究も続けたい」「医療に携わるうちに、より深く知識を学びたくなった」というような旺盛な向上心を途切れさせることのないよう、鳥大病院は制度面でも万全の体制を整えています。
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将来、
どんな看護師になりたいか
具体的にイメージできません。鳥大病院の看護部には、
所属部署以外のいろいろな診療科で
勤務経験を積むことができる
「新人ローテーション業務」や
「キャッチ&リリース」という
院内研修制度があります。そこで、あなたの
未来をぜひ見つけてください。ひと口に「看護師」といっても、活躍する現場はさまざま。ある程度の働き方や業務内容については理解していても、自分自身の具体的なキャリアプランを描くのは難しいのではないでしょうか。
鳥大病院の看護師教育の特長としてあげられるのが、「ローテーション業務」。新人看護師は、下図のように最初の部署配置のあと、3ヶ月にわたって内科・外科・急性期・小児系、がんセンター、入退院センターなど複数の現場を体験します。
この研修の目的は、大きく2つ。ひとつめは、看護師としての多様な経験を積んでもらうことです。
例えば、急性期では一秒の対応の遅れが致命的な結果を招いてしまう可能性がある一方、小児科では子どもと根気強く向き合う姿勢が必要です。経験を積むなかで、自身のスキルの幅を広げ、仕事の精度を向上させながら、「どの科でキャリアを積んでいきたいか」「どんな看護師になりたいか」など、目標を少しずつ明確に思い描けるようになっていきます。2つめの目的は、院内で幅広く人間関係を築いてもらうことです。本病院では2,020人の職員(2023年4月1日現在)が、40の診療科、15の診療施設部に分かれて勤務しています。病院内のさまざまな場所で働く仲間と、ひとりでも多く知り合うことができれば、仕事上の悩みができたときや将来のキャリアを考える時などに力強い支えとなってくれるでしょう。そのため早いうちから、さまざまな科の医師や看護師、技師たちと働く機会を設け、病院内でのつながりが広がるよう促しています。
また入職後3年目以上の看護師を対象に、他部署で2ヶ月間勤務する「キャッチ&リリース」という制度も用意。「キャリアプランを再検討したい」、「新たな専門スキルを身につけたい」といった看護師の思いをサポートしています。
所属先の先輩や病院内の仲間とともに、さまざまな現場を経験するなかで、少しずつ理想の看護師像を描けるようになっていくはずです。
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インターンのような、
在学中に鳥大病院を
体験する制度はありますか?看護部では毎年8月に
鳥大病院で看護体験ができる
サマーセミナーを開催しています。
その他の部署では臨床実習の
受け入れを積極的に行っています。各職種によるインターンシップ制度は設けていませんが、代わりに当院では臨床実習生の受け入れを積極的に行っています。
実習では鳥大病院チームの一員となり、患者さんの診療の場に参加します。これから医療の道をめざす学生にとって価値ある経験になるでしょう。また、看護部では臨床実習とは別に、毎年8月に県内外の看護学生を対象にした看護サマーセミナーを開催しています。これは3〜4日間という短期間で大学病院の看護業務を体験することができる貴重な機会です。他にも救急医療センターやヘリポート、手術室の見学、先輩看護師との交流なども行いますので、興味のある方はぜひご参加ください。
※臨床実習は各部署によって内容や時期が異なりますので、詳しくは各部署に直接お問い合わせください。
※サマーセミナーの案内は当サイトで随時行います。
サマーセミナーでの様子
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大学病院で色んなことを
経験して将来の目標を
決めたいと考えていますが、
新人のうちは難しいでしょうか?
また、どのくらい希望を
きいてもらえるのでしょうか?当院では職員の皆さんにやりがいと
誇りを持って働いてもらうために、
職員の意向を最大限尊重しています。
もちろん100%希望通りとは
いきませんが、部署の上司との面談を
こまめに行なっているので、
まず相談してみてください。配属先だけでなく、いろいろな科、あるいは外部での学びを大切にしているのが、本病院の特徴です。
なぜなら、ふだんとは異なる現場での経験や人との交流は、あなた自身のスキルアップをかなえるだけでなく、病院が提供できる医療レベルの底上げにもつながるため。高度で多様な医療が求められる鳥大病院にはさまざまな種類の現場があり、そこでの経験が医療人としての総合力を鍛えることにつながると考えています。
例えば高度救命救急センターには、救命救急のスキルに加え、他の専門分野も併せ持つ医師が多く在籍しています。法医学やリハビリなど、さまざまなサブスペシャリティーを持つ医師との協働は得られるものも多く、貴重な経験となるでしょう。その経験がキャリア設計に直結せずとも、医療人としての知識の幅や視野を広げてくれるはずです。
また鳥大病院の職員たちは、業務外での学びにも前向きに取り組んでいます。ある管理栄養士は、嚥下食・リハビリの勉強会に参加し「飲み込むためのメカニズム=解剖学的な話など、栄養管理とは異なる視点で“食べること”について学ぶことができた」と話しています。
このように、鳥大病院は「医療についてさまざまな角度から学びを深めたい」という意欲を持つ人の希望を、なるべくかなえられる気風・環境づくりを進めています。新人の時期にさまざまな科での研修制度を取り入れているのも、皆さんの経験値を高め、自分に適した仕事を見つけるためにあります。Q13をご覧ください)
(配属先の変更やキャリアプランを考えるようになったら、先輩や上司に相談してみることもおすすめです。看護部では年に3回、看護師長との面談を行うなど、本病院では職員一人ひとりの意向をこまめに確認できるように制度を整えています。
所属やキャリアの意向が必ず希望通りになると言い切ることはできませんが、医療人としての意志を、なるべく尊重できるよう最大限の努力をしています。
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新人への研修は
どんなものがありますか?各研修制度は部署によって
異なります。どの部署でも
新しく入った職員の方々には
「思考力」を持った医療人をめざす
教育を行っています。鳥大病院が教育・研修において最も重要視していること。それは「思考できる」医療人としての力をつけることです。
思考できる医療人とは、ガイドライン通りの診療ではなく、目の前の患者さんにとって最善の治療を施すために自分ができることを多角的に考え、提案できる医療人のことを表します。
例えば、鳥大病院が発刊している「ひと案内」のあるページには、「患者さんと会話を重ね、同じ方向を向いて治療を進めたい」と考えている後期研修医 藤田さんのこんなエピソードが掲載されています。
病状は芳しくなかった。内科的治療も可能だが退院の目処が立たない。根知的治療は開胸手術しかないがリスク負担が大きい。藤田さんは何よりも本人の意向を尊重したいと考え、元気になったら何がしたいかを話し合った。「自宅で妻と過ごしたい。それが一番だと話されたので、私も心を決めました」。開胸手術を心臓血管外科に依頼し、内服調整も行って退院を迎えた日、患者さんが「これで家に帰ってがんばれます」と笑顔を見せる姿に、切望を果たせた実感があった。
鳥大病院で働く医療人は、このように研修期間を通じて、「一人ひとりの患者さんにどう向き合うべきか」「いまの自分にはどんな力が足りていないか」を考え、さらなる成長につなげる姿勢を養っています。
また、医療人としてのスキルだけでなく、自らのキャリアについても、しっかりと考えられることも大切な「思考力」。そのため本病院の研修では、さまざまな現場で経験や技能を磨きながらキャリアパスを定め、めざす姿に向けて必要な研鑽を重ねていけるように設計しています。
例えば研修医であれば、自由選択プログラムや、たすきがけプログラム。看護師であればローテーション研修などを通じて、異なる科での勤務を体験し、自分が理想とするキャリアについて考え、進んでいく機会を得られます。
もちろんキャリアを考える上で、先輩たちからもさまざまなアドバイスを受けられるはず。研修期間だけでなく、日々の業務を通じて、病院全体であなたのキャリア設計をサポートしていきます。
なお、研修医や看護師以外の職種や診療科における研修内容については、当病院Webサイトより個別にご覧ください。
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博士課程や資格を
とりたいと考えています。
働きながらできるでしょうか?職員の目標に合わせて、働き方や
キャリアアップをサポートする体制を
整えているのでご安心ください。
両立している先輩も多くいますので、
相談にのってくれます。本病院では、これまでに多くの職員がキャリアップや自己研さんのため、在職中/休職中に進学しており、現在も複数名が大学院に在籍中。職員たちのあいだでは「もっと専門性を高めたい」「幅広い知識を身につけたい」という向上心が風土として根付いており、彼らの成長意欲を独自の環境・制度が支えています。
鳥大病院の風土について
鳥大病院は、「成長を止めない」姿勢を大切にしています。キャリアやライフステージに関わらず、よりよい医療人を目指して、新たな知識や経験を積極的に吸収しようという心構えが本病院全体に浸透しており、職員たちは日々、院内外のさまざまな研修や学会に出席しています。
そのため、大学院への進学や資格取得のために必要なシフト調整・変更にも、現場の上長をはじめ、病院全体で柔軟に対応しています。また実際に大学院に通っていた先輩が身近にいるため、進学を検討しているときにわからないことがあれば直接アドバイスを受けられるのも、鳥大病院の特徴と言えるでしょう。
成長意欲を支える環境・制度について
仕事と学業との両立方法や、進学に伴う休職、またそこからの復職については、現場の上長はもちろん、院内に設置されている「ワークライフバランス支援センター」でも相談することができます。ここでは専門スタッフが、進学の際に利用できる院内制度や過去の事例などを紹介しながら、一人ひとりに最適なキャリアプランを作成するお手伝いをしています。
また講習会や学会への出席など、必要な出張にかかる費用については、原則として病院側が負担。他の病院や研究機関では、出張費は自費負担であることも少なくありませんが、この鳥大病院の制度には「経済的な事情で、せっかくのステップアップの機会を逃してほしくない」という思いが込められています。
(※出張費などの助成については、Q12もご覧ください。)一度病院で働いてから大学院に通うと、より具体的な課題意識をもって研究に取り組めたり、医療現場を経験したからこそ得られる気づきがあったりと、非常に意義深いものになるはずです。「病院で働きたい」「研究を深めたい」という希望は、どちらもあきらめる必要はありません。ぜひその夢の両方を、鳥大病院でかなえてください。
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フライトナースをめざしています。
具体的なキャリアステップを
教えてください。まず前提条件として、看護師経験
5年以上、救急看護師経験
3年目以上のキャリアが必要です。
そのなかで外傷症例や内因性症例を
経験しており、さらに当院での
必須研修を終えた看護師から、適任と
判断された看護師がフライトナースに
なることができます。フライトナースは救命ヘリの狭い空間と、限られた医療器具で救命処置を行う仕事です。その特殊性ゆえ、高い看護スキルが求められ、あらゆる症状に対応できる経験も求められます。
鳥大病院でフライトナースを希望する看護師は、まず高度救命救急センターで急患対応をじゅうぶんに経験する必要があります。また業務経験などの条件を満たせば誰でもフライトナースになれるというわけではなく、性格や行動傾向などの適性を見極めた上で、適任と判断された看護師が選定されます。
フライトナースになれば、一日平均約2件の出動に伴うことになりますが、地上にいる時はデスクワークなどを行いながら、高度救命救急センターの看護師として外来患者に対応します。
出動要請がいつ出るのかわからないことから、緊張状態が続く現場ではありますが、鳥大病院では病院全体で救命救急センターを支援する体制が整っており、例えば有給取得ができるように、スタッフ間でシフトを調整し合うなど、職員一人ひとりがメリハリをつけて働ける環境を維持しています。
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学生のうちに
やっておいた方がいいことは
ありますか?いまみなさんが
授業で学んでいる知識は、
医療現場に必須の基礎事項であるため、確実に理解しておきましょう。
一方で、サークルや課外活動、
友人と過ごす時間など学生生活も
思いきり楽しんでほしいと
思っています。学生のみなさんにまず大切にしてほしいのは、医学の基礎をきっちりと学び、身につけること。病院で働きはじめると、所属する科の専門知識を勉強したり、新たな知識や技術を学ぶために外部研修に参加したりする機会が増え、学生時代の復習をする時間はとりづらくなってしまいます。入職後、スムーズに現場に入り、さまざまな経験を吸収しながら成長していけるよう、その土台となる基礎知識は確実に理解しておいてください。
またアルバイトや課外活動で人と接する機会があれば、ぜひ積極的に参加してみることをオススメします。病院で働くうえでは、思いやりを持って患者さんとコミュニケーションを図れるスキルも非常に重要だからです。
特に鳥大病院には、多くの患者さんがさまざまな症状を抱えて来院されますが、それぞれの経済状況や生活スタイルも患者さんごとに異なります。一人ひとりの体調や希望を考慮した、最善の医療を提供できるようにするために、会話の内容や口調、表情から相手に必要なサポートを的確に把握できる「コミュニケーション能力」「おもてなし力」を備えていると、入職後に必ず役立ちます。
一方で、学生生活のすべてを就職準備に費やす必要はありません。心身の健康に気を配りながら、長期休暇を使って旅行にでかけたり、気晴らしになる趣味を見つけたりと、学生としての時間をしっかり堪能してほしいと思います。
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英語が話せる医療人に
なりたいと考えています。
院内で勉強会などは
ありますか?院内でレベル別の英会話教室を
開催しています。また、
学会発表や留学など、目的に
合わせたコースも用意しています。昨今、日本は海外からの観光客や移住者が増えており、日本語が話せない患者さんが病院に治療を受けに来ることは珍しいことではありません。日本語が通じない患者さんに対して必要な説明や会話が正しく行えないと、治療の質の低下につながる恐れがあります。
当院では職員の英語力強化に取り組んでいます。英語論文校正費や英語論文投稿料、プレゼンの完成度を高めるための医局単位での英会話受講の補助制度も用意しています。
こういった語学に関連する取り組みはワークライフバランス支援センターで管理しています。まずは相談いただき、あなたの目的に合った支援制度を紹介します。
より詳しい情報はワークライフバランス支援センターのWebサイトをご覧ください。