内分泌代謝内科 入局者募集
ごあいさつ
内分泌代謝内科 科長・講師 大倉 毅当科は糖尿病、甲状腺を中心に、診療、研究、教育を行っている医局です。
私は内分泌代謝学の論理的なところに興味を持って当科に入局しました。 この内分泌代謝学の発展のため、アメリカハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター、シンシナティ小児病院などとも提携して臨床研修、基礎研究も行っています。 以下に当科の概要をお示しします。 |
【略歴】 【所属学会・専門医】 |
当科で取得可能な認定医・専門医(受験資格)
- 日本内科学会
総合内科専門医(3年間の後期研修プログラム) - 日本糖尿病学会糖尿病専門医
(研修プログラムを3年以上経過し、内科専門医であること) - 日本内分泌学会内分泌・代謝科専門医
(研修プログラムを3年以上経過し、内科専門医であること) - 日本甲状腺学会専門医
(会員歴5年以上で、所定のカリキュラムを修了したもの) - 日本超音波医学会超音波専門医
(会員歴5年以上)
現在糖尿病グループで取り組んでいること
臨床面(医師のスキルアップ)
インスリンポンプ・CGMSなど最先端の治療
最先端機器を積極的に導入しています。
持続皮下注インスリンポンプ | 持続血糖モニタリングシステム |
臨床面(チーム医療)
糖尿病教室、チームカンファレンス
看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、歯科衛生士、医師(口腔外科・小児科・内分泌代謝内科)
他職種によるチーム医療を重視しています。
患者教育の勉強のため、ハーバード大学ジョスリン糖尿病センターでの研修も行っています。
チームカンファレンス | ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター研修 |
臨床研究
人工膵臓によるインスリン抵抗性試験、食事負荷試験によるインスリン分泌能試験
鳥取県江府町における脳卒中・糖尿病予防
実臨床に貢献できる臨床研究を心がけています。
鳥取県江府町 | ベッドサイド型人工膵臓 |
基礎研究
飲むだけで糖尿病が治る薬の研究?
薬理学と共同で筋細胞、脂肪細胞のインスリン作用研究
マウスβ細胞アポトーシス研究
臨床と研究の橋渡しをする基礎研究を心がけています。
膵ベータ細胞 | アポトーシス実験 |
糖尿病教育目標
インスリン抵抗性評価にグルコースクランプ法を、インスリン分泌能評価に食事負荷試験を行っている。
これらの結果を適切に判断できるようになる事で病態を十分考えての薬物療法、インスリン療法選択ができるようにする。(膵内分泌学)
グルコースクランプ、食事負荷試験を繰り返すことにより、血糖値、HbA1cや体格などの簡便な指標から病態を推測できるようになり、特殊検査を行わなくても病態を深く考え、治療を選択できるようにする。
これら糖尿病を専門とするトレーニングと併行して一般内科医として患者の全身を診られるように配慮。
現在、内分泌グループで取り組んでいる事
臨床面
・超音波および穿刺吸引細胞診を応用した甲状腺腫瘍の診断
・バセドウ病眼症の診断と治療
・バセドウ病に対する放射性ヨード内用療法
・難治性内分泌疾患の診断と診療
・内分泌疾患の診療に関わる各科との診療連携
甲状腺超音波装置 | 超音波ガイド下 甲状腺穿刺吸引細胞診 |
基礎-臨床研究
新規甲状腺癌のバイオマーカー
新規甲状腺癌のバイオマーカーの発見で日本甲状腺学会若手研究奨励賞受賞(2009年)
甲状腺学会YIA受賞 |
甲状腺癌関連遺伝子
二年連続甲状腺学会若手研究奨励賞受賞
甲状腺学会YIA受賞 |
特殊技術、認定施設
内分泌代謝では特殊技術は少ないですが、 例えばインスリンポンプは山陰では数少ない取り扱い医療機関です。
インスリンポンプ取り扱い医療機関
他に当院は以下の認定施設です
持続血糖モニタリングシステム | ベッドサイド型人工膵臓 |
これらの機器を使うには、症例数、経験医師数など施設基準が必要です。
どこでも使えるわけではない技術があります。
内分泌代謝内科、第一内科として 研修医の間に身につけておいて欲しい事
- 末梢静脈確保
- 基本的な輸液、抗生剤の使い方
- 中心静脈穿刺
- 挿管
- 腹部エコー
- 心エコー
- 上部消化管内視鏡
関連病院と連携して研修を行っています
オススメ内科医10年のキャリア
- 1年目:大学病院での研修
- 2年目:市中病院での研修
- 3年目:一般内科+専門科研修
- 4年目:大学院入学
- 6年目:内科専門医取得
- 7年目:糖尿病・内分泌代謝専門医取得
- 8年目:大学院卒業(学位取得)
- 10年目前後:専門研修(国内留学?)
- 1○年目?:助教採用
その後は色々な人生があるでしょう
市中病院の勤務医、海外留学、研究者、開業準備等
きちんとしたキャリアを積むことが重要だと思います。
内分泌代謝内科 研修・留学先
氏名 |
研修先1 |
研修先2 |
留学 | 短期研修 |
---|---|---|---|---|
大倉毅 |
鳥取大学 |
鳥取赤十字病院 |
東京女子医科大学 シンシナティ小児病院 |
ジョスリン糖尿病センター |
伊澤正一郎 |
京都医療センター |
倉敷中央病院 |
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松澤和彦 |
鳥取県立厚生病院 |
鳥取赤十字病院 |
||
中村理沙 |
順天堂大学医学部附属順天堂医院 |
順天堂大学医学部附属浦安病院 |
積極的に留学を行って最先端の知識を吸収するようにしています。
内分泌代謝学の面白さ
- 理論的思考が重要である
- 数学、理科、生理学、薬理学が好きな人向き
- 手技のうまい、下手で評価が決まらない
- 予防こそ最高の治療
- 人と話をする事が大事
- 人間学、心理学、コミュニケーション能力の向上
- 人間としても成長していける
内分泌代謝学はとても面白い分野です。
内科学の神髄に迫れる分野だと思います
当科で目指す内分泌代謝内科医
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臨床・研究ハイブリッド型
全てを結びつけて論理的思考・広い視野を持てる内科医
内分泌・代謝を総合的に診ることのできる内分泌代謝医
一般内科を重視し、全身を診ることができる内科医
若手医師より
平成26年 愛媛大学医学部卒 伊藤祐一はじめまして。内分泌代謝内科の伊藤祐一と申します。私は出身は米子市ですが、愛媛大学卒業後、初期研修を石川県の金沢医療センターで行い、3年目より本大学の第一内科に入局しております。他大学出身・他病院で研修をしていた僕にも暖かく、気軽に相談できる非常に良い環境で勤務ができていると感じています。卒業後4年目(平成29年)秋に大学院に入学し大学院生として勤務・勉強をさせていただいています。基礎研究として、薬理学教室の先生と共同で日中にカンファレンスを適宜行い、細胞培養などの基礎研究のやり方を全く知らなかった所からの丁寧な指導をいただいております。研究というと勤務時間外に夜遅くからスタートする印象を持たれるかたもいますが、日中の空き時間を使いながら、効率良く臨床・研究を両立できていると感じております。糖尿病という病気のみで専門医が必要になるほど、現状糖尿病という病気の重要性が高くなっている現状、糖尿病の対応がきちんとできることは開業を含め自分の医師としてのプランに大きなメリットがあると考え当科を決めたきっかけとなりました。臨床・研究ともにきちんとした指導体制が整っているのは、非常に助かっております。興味のある方は是非一度、見学にお越しください。 |
平成29年 鳥取大学医学部卒 木原さくら本年度より第一内科内分泌代謝内科に入局いたしました木原さくらと申します。私は、鳥取大学を卒業し、初期臨床研修も鳥取大学で行いました。もともと内科に興味があり、中でも手技よりは薬などで内科管理を行うことに魅力を感じていました。糖尿病は患者さんも多く、合併症も多いため、全身を診れる内科医を目指したいと思い当科を選択致しました。また、学生や研修医の時から、第一内科の先生方にはお世話になり、科としても雰囲気が良かったところも決め手でした。 内分泌代謝内科は、手技などは他の内科に比べて少ないですが、その分、患者さんや家族の方一人一人とじっくりと向き合い、治療を行っていけるところがとても魅力的だと思います。若手の先生方も多いので気軽に相談もしやすく、また女性の先生方が多く、それぞれのライフスタイルに合わせて仕事ができるので、女性の先生方にとっても、働きやすい科だと思います。是非一緒に働いてみませんか。 |
最後に学生・研修医の皆さんへ
鳥取はとても良いところです!
色々な人が協力して繁栄を願える大学、最先端の臨床を行い、不治の病の研究をし、学生・研修医に魅力のある、夢を持てる職場の実現を!
そのために積極的に学外との交流を行っています。
是非、将来鳥取で仕事をして、鳥取大学の発展に協力してください!