特徴的な医療機器

当院で採用してる医療機器をご紹介します。

主な検査

  • 持続血糖測定システム
  • 人工膵臓によるインスリン抵抗性試験
  • 食事負荷試験によるインスリン分泌能評価
  • 甲状腺超音波検査(組織弾性評価を含む)、超音波ガイド下甲状腺穿刺吸引細胞診
  • 各種内分泌負荷試験 副腎静脈サンプリング(放射線科と連携)

持続血糖モニタリングシステムについて


持続血糖モニタリングシステム(Continuous Glucose Monitoring, CGM)は、一定の間隔で継続的な血糖測定を可能とする血糖測定システムです。
CGMを用いることで測定が難しい血糖値の変動を把握できるようになり、糖尿病治療の最適化が可能になると考えられています。 当院で採用している「iPro2」は、皮下に一時的に留置したセンサー(電極)により血糖値を5分毎に連続測定(1日に最大288回)する血糖測定システムです。測定をひとつのセンサーで最大6日間行い、得られた測定値を内部に記録します。医師はパソコンを介して複数日にわたる血糖値の日内変動などを解析し、目標値からの逸脱パターンを認識できるようになります。 自己血糖測定(SMBG)だけでは1日の測定回数が限られるため、測定値から血糖値の総合的な変動傾向を示すのは難しく、さらに夜間就寝時などの測定が困難な場合では、無自覚の低血糖状態や、早朝に血糖値が上昇する「暁現象」などの変動を見過ごす可能性があります。
また、血糖コントロールの指標として過去1~2カ月間の平均値を示すHbA1c値が重視されていますが、血糖コントロールを改善しようとすると低血糖状態を招きやすくなるおそれがあると示唆されています。
CGMを用いることで、SMBGやHbA1cだけでは測定できない血糖変動をより正確に評価することが可能となり、個々の患者さまの状態に即したより良い治療方針の立案を支援することができると考えています。本機種は防水であり、入浴なども含め、普段通りの生活をしていただけるので、入院せずとも、外来でも検査が可能です。



人工膵臓によるインスリン抵抗性

人工膵臓によるインスリン抵抗性

2型糖尿病は、血糖を下げる唯一のホルモンであるインスリンの分泌量が低下する、もしくはインスリンの効きが悪くなること(=インスリン抵抗性)が原因です。人工膵臓を用いた検討をおこなうことで、糖代謝に重要なインスリン抵抗性を評価できるため、患者さん一人ひとりに適正な治療内容を見つけることができます。
インスリン抵抗性の評価:筋肉のインスリン抵抗性を評価するため、血糖値センサー用カテーテルとインスリン・ブドウ糖注入用のカテーテルを別々に留置します。人工膵臓は血糖に応じてブドウ糖を注入し、インスリンの効きを調べます。検査中はベッド上で臥床安静とし、約2時間を要します。 (肝代謝を見る場合、その後、ブドウ糖を飲んでいただき、さらに約2時間にわたり肝臓の糖取り込みを計測します。)
肥満の方は糖尿病でなくともインスリン抵抗性が存在し、インスリン抵抗性は動脈硬化、心臓病、脳卒中のリスクと考えられています。糖尿病になる前の状態でも肥満の方はインスリン抵抗性試験を受けることによって動脈リスクのリスク評価ができ、早めに食事、運動療法を行う事でリスクを回避できます。減量の動機付けとしても有用な検査と考えています。

甲状腺エコー検査、エコーガイド下穿刺吸引細胞診について

甲状腺の腫瘍性病変は、自分であるいは医師の診察で発見されるだけでなく、画像検査の普及に伴い、他疾患の検査で偶然指摘されることが多くなっています。診療においては、超音波検査の所見が重要です。これらは多くが良性と考えられますが、比較的大きなものや、超音波の所見から悪性の可能性があるものなど精査が必要な方には、超音波ガイド下に穿刺吸引細胞診をお勧めしています。検査の結果、手術治療が望ましい場合には、耳鼻科・頭頚部外科あるいは乳腺内分泌外科と連携して、治療にあたります。

甲状腺エコー検査、エコーガイド下穿刺吸引細胞診について

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