インスリンポンプ療法
インスリン注射よりも厳格な血糖コントロールを可能にする、インスリンポンプ療法についてご紹介します。
インスリンポンプは、インスリン注射等、今までの方法では血糖コントロールが難しかったり、より厳格な血糖コントロールを必要とする場合に、腹壁皮下に留置した細く柔らかいカテーテルを通し、
1.微量のインスリンを、患者さんの血糖値変化の傾向に合わせ24時間持続的に自動投与する(基礎注入)
2.食事等でインスリンの追加が必要な場合に、簡単な操作で必要なインスリン量を0.025単位刻みで投与する(ボーラス注入)
ことができる携帯型の注入器(ポンプ)で、膵臓に近いインスリン注入を可能にします。
3日に1度注入セットとリザーバーを交換するだけで、毎回の注射は必要ありません。
また、皮下に挿入した電極(センサー)から持続的に血糖測定を行い、インスリンポンプでのインスリン量を調節するセンサー補助型皮下持続インスリンポンプ療法(Sensor Augmented Pump; SAP療法)も可能です。当科では、低血糖時に自動で基礎インスリン注入を停止する機能が付いた、最新型のインスリンポンプミニメド640Gが使用可能です。
1型糖尿病で頻回注射が必要な方には非常に有用な治療法です。
詳しくは日本メドトロニック社のページを御参照下さい