心不全・睡眠時無呼吸グループ
我々のグループは現在、衣笠、松原、柳原、平井、神谷、中村研、加藤雅(病態検査学講座)の7名で心不全、睡眠時無呼吸症候群を中心とした、臨床および研究をおこなっております。高齢化にともない心不全の入院は年々増加し、当科の急患入院のほとんどをしめております。他のグループの先生方にも御協力いただき、力をあわせて心不全診療をおこなっております。心不全のマネージメントは多 岐にわたり、単に医学的な介入のみならず、患者、家族への教育や、社会的環境への介入など多方面からの介入が必要なことを痛感しております。当科では、多職種介入による心不全の再入院予防に力をいれており、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカー・臨床心理士からなる多職種チームを結成して診療にあたっております。
当院循環器内科では、慢性心不全で外来通院加療中の患者様、及び急性心不全で入院された患者様の疾患背景、検査結果、治療内容と将来のご病気の状態との関連についての調査・研究を実施しております。 また呼吸筋リハビリやカルニチンの慢性投与の有効性を検証する研究や心不全患者の性格と予後との関わりを研究しております。
また多施設共同研究に数多く参加しております。
心臓リハビリテーション | 患者教育 | 栄養士による栄養指導 | 薬剤師による服薬指導 |
チームカンファレンス医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー・臨床心理士が参加し、毎週水曜日に開催しています。 |
また、重症心不全への非薬物療法として、虚血、不整脈グループと協力してPCI、CRT(D)の導入や、心不全の合併症として最近注目されている睡眠時無呼吸症候群への介入にも力をいれており、耳鼻科の睡眠センターとも協力して重症心不全に多いCSR(中枢性無呼吸)に対しASV(Adaptive Servo Ventilation)の導入を積極的におこなっております。これまでの成果をまとめ、日本循環器学会やヨーロッパ心臓病学会など国内・外で発表する機会が増えてきました。また、多施設共同研究にも現在数多く参加しております。臨床現場での疑問、問題点を掘り下げ、研究で得られた結果を日々の臨床に生かせるようがんばっていきたいと思います。
終夜ポリソムノグラフィーを行い睡眠時無呼吸症候群の診断を行います。 | 心不全患者さんに対する非侵襲的陽圧換気療法 |