診療放射線技師の特色
国内最高レベルの
画像検査を実施
CT・MRIをはじめ装置は、常に最新にアップデートされています。さまざまな最新装置を扱うことにより、多角的に高いスキルを身につけることができます。
要求されるIVRと
放射線治療に大きく貢献
IVR※では、疾患に応じた透視画像やCTによる3D支援画像を医師にリアルタイムに提供することで、より高度で先進的な医療を実現しています。放射線治療では、日々の治療(照射)だけでなく装置の精度管理やIMRTなどの治療計画の立案を行い、世界最高水準の高精度な放射線治療を提供しています。IVR/放射線治療ともに、医師や看護師など多職種と連携したチーム医療に貢献しています。
※カテーテルと針のみで手術と同等の治療効果・検証結果を得る方法。
最小のリスクで
最大の情報を引き出す
画像診断装置の発展が目覚ましい一方で、検査による放射線の被ばく増加が注目されています。診療放射線技師は被ばくの「最適化」の役割を担っており、放射線に関する知識以外にも、医学、医療機器、画像に関する知識も求められます。また患者さんが安心して検査を受けるためには、コミュニケーション能力も欠かせません。
放射線部に新卒で採用された技師は、まず1週間の新人研修を受講。主任技師の指導のもと、一般撮影機器の始業・終業点検や患者さんに対する接遇、胸部単純撮影のポジショニングを一週間で習得します。その後は、配属先の部門の主任が指名した指導者とともに、プログラムに沿って研修・実践トレーニングを積んでいきます。また業務面だけでなく、研究面などでも指導役の先輩技師を付けるので、新人技師が必要に応じて、さまざまな先輩と気軽にコミュニケーションをとりながら、スキルアップしていける環境が整っています。
教育カリキュラム
(一般撮影領域)
5~7月 | ◯通常オーダーされる一般撮影とポータブル撮影、機器のQCや線量測定などを習得します。 ◯当直で必要な業務を習得します。 (一般撮影に配属された技師と当直業務者が対象) |
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8〜9月 | ◯当直業務に必要な透視検査(主に泌尿器科検査)を習得します。 ◯特殊検査を習得します。 |
10〜11月 | 特殊検査を習得します。 |
配属半年目以降 (臨床経験がある技師) |
新人技師に一般的な検査やQC、線量測定などを指導したり、他科のスタッフと連携して検査を実施できるように協力したりします。また学会・研究会・研修会に積極的に参加し、研究発表を行います。 |
始業前点検、全体朝礼など | 8:00〜 |
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業務開始(病棟撮影、 検像業務、単純撮影) |
8:30〜 |
昼休憩 | 12:15〜 |
業務再開(透視検査、歯科 撮影、単純撮影、CT応援 など) |
13:00〜 |
画像処理 | 16:30〜 |
終業 | 17:00 |
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病気や疾患に関する知識や、
最新機器の扱い方を
学べる場はありますか?他職種との連携や
勉強会など、
学ぶ機会は
数多くあります。自ら学ぶ意欲があれば、環境は整っています。例えば病気や疾患などの臨床知識であれば、医師をはじめとする他職種との連携の中で最新の情報を知ることができますし、定期的に開催されている勉強会やカンファレンスで、新たな知識を習得することもできます。また機器の操作などの技術面は、それぞれの扱いに精通した先輩技師が、単に手順のマニュアルを教えるだけではなく、その理由や理論などについても説明を加えるため、より深く理解することができます。 -
撮影技術以外に、
どのような
スキルや資質が
求められますか?チーム医療の中で、
自らできることを模索する
姿勢が大切です。放射線部だけに限られたことではありませんが、鳥大病院の医療はチームで行います。チームのなかで役割を明確化し、その責務を果たすことに専念するのも大切ですが、さらに自分にできることを主体的に模索し、より安全で質の高い医療の提供をめざすことも重要だと考えています。放射線技師としての撮像業務に加えて、患者さんが安心して検査や治療が受けられるように、さまざまな疾患に関する知識を身につけるのはもちろん。患者さんや他のメンバーとのコミュニケーション力、ディスカッション力も欠かせません。チームに貢献しようとする積極性と、メンバーから信頼してもらうための責任感を持つことが大切です。 -
より専門性の高いキャリアを
築くために、
どのような資格を
取ることができますか?放射線部では、
業務に関連した専門資格の
取得を後押ししています。放射線技師の資格には、国が認めた国家資格のほかに、学会などが認定した資格があります。学会認定の資格に関しては、各学会が独自の受験資格を設けていますが、ほとんどの場合、経験年数や研修の受講が受験資格となっています。(詳細は個別にWebサイトなどをご確認ください)放射線部では、業務に関連した専門資格の取得を推進しており、資格取得をめざす職員には、業務配置や研修のための出張を優先的に行えるよう、勤務シフトを考慮するようにしています。
めざす
診療放射線技師像とは?
オールマイティな
成長へとつながる。
(主任・CT室責任者)
「放射線技師としての強み」
は何でしょうか?
大学病院では主にスペシャリストを育成しますが、スペシャリストばかりでは仕事が成り立ちません。坂本さんは一般撮影・手術室・CT・MRIなど幅広い業務をこなす、放射線技師のジェネラリストであると言え、何でもできることは新人技師の憧れの存在だと思います。
期待されていることは
何でしょうか?
ジェネラリストの模範になるような存在として、若手技師の育成に取り組んでもらえたらと思います。また当院の放射線部は、年齢が20代から30代の技師が多いので、役職者と若手技師の間を上手くとりまとめる架け橋的な存在であってほしいと思います。
最初の印象は
どうでしたか?
声が大きくてエネルギッシュな方、というのが第一印象でした。指示も的確で、とにかく声が響くので、どこにいても坂本さんの声が聞こえていました。まだ右も左も分からない入職したての頃、坂本さんと同じ部署で働くと、とても元気をもらえたのを覚えています。
「ココがすごい!」と
感じることを
教えてください。
人がつい尻込みするような仕事を率先して行ってくださいます。緊急オペなどで夜間に呼び出しがある時にも、すぐに「行けます」と手を挙げる姿はいつも尊敬しています。坂本さんの姿勢を見習い、私も後輩の手本となれるように頑張りたいと思っています。
飯塚さんってどんな人?
酒匂さんってどんな人?