会長あいさつ

POSTED on 2017-04-28

今回この第33回日本救急医学会中国四国地方会総会・学術集会を鳥取県米子市で開催します.米子市は鳥取県の西部,中海に接して位置し,人口約15万人を擁する都市です.明治以降に海運業による商業都市として発展を遂げ成長してきました.また、伯耆大山や皆生温泉もあり観光都市としても発展してきました.もし,会場の近辺を散歩されるなら米子城城跡を訪れるのをお勧めします.標高90mの城山はウォーキングコースとしても市民に親しまれ、ふもとから約15分で頂上に到達でき、そこから望む大山、日本海、弓ヶ浜半島、中海は絶景です。
 また,米子の20km北の弓ヶ浜半島の先端には,漁港として有名な境港があります.本マグロの水揚げ量は日本でも3本の指に入るとのことです。また夏はイカ、岩牡蠣、冬はカニが有名です。境港は漫画家・水木しげる氏のふるさとで「水木しげるロード」には、境港駅前から本町アーケードの約800m(徒歩約15分)の間に水木しげる氏の漫画に登場する妖怪たちのブロンズ像153体が並んでいます。
 さらに、横山大観の作品と庭園で外国からも多くの訪問者のある足立美術館にもぜひ足をのばしてください。米子駅前から無料のシャトルバスもあります。
 さて, 救命救急センターの制度ができてから40年、救急救命士制度ができてから26年、救急看護認定看護師制度ができてから20年が経過しました。多くの先人が引退し、世代交代の時期になりつつあります。重要なのは先人からの「知識と技術の継承」、このことを本学会のテーマとしました。医師の分野では、新専門医制度、救急救命士の分野では指導救命士制度や生涯教育がホットな話題となっています。
 本学会が、「知識と技術の継承」を見つめて、優秀な後継者の育成と自らの生涯教育に役立つことを祈願しています。

第33回日本救急医学会中国四国地方会総会・学術集会
会長 本間 正人
(鳥取大学医学部器官制御外科学講座 救急・災害医学分野 教授)

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