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高度な医療に挑戦しつづける職種のコト。高度な医療に挑戦しつづける職種のコト。
薬剤師
薬剤師
鳥大病院の
薬剤師の特色
1
多様な業務をこなせる、
総合力の高い
薬剤師へと成長

調剤などの中央業務に加え、病棟業務や患者指導なども並行して行い、さらに最新の薬剤情報を把握する必要があるため、薬剤師として幅広いスキル※やノウハウを得られます。

※災害時などにはDMAT隊員として災害医療への参画も行われます

2
新人スタッフの、
半年間の急成長を支える
トレーナー制度
薬剤部では、入職1年目のスタッフも先輩トレーナーと一緒にすべての業務を実践。週に1回はトレーナーとの振り返りを行い、1年後には一人で当直業務を行えるようになります。
3
大学病院での
専門性の高い経験は、
キャリアアップの近道に

ICUでの高度薬学的管理や、がん化学療法のレジメン管理など、専門性の高い業務も多いため、その知識と経験を活かしてキャリアアップを目指す職員も多く、現在、2名の指導薬剤師、13名の専門・認定薬剤師がいます※。

※2024年2月時点

研修内容
当院薬剤部では、「患者さんに安全で適切な薬物治療を提供できるジェネラリストの育成」を掲げ、一年を通して新採用薬剤師研修を行っております。具体的には、まず医療安全、カルテ操作、接遇などの初期導入研修を2週間行った後、調剤業務を行います。並行して、患者さんの持参薬の鑑別といった基礎的な病棟業務研修も開始。本番業務さながらに、多様な研修に取り組みながら、「ジェネラリスト」に求められる基本知識と経験を養っていただきます。さらに詳細な年間計画は、下記の表をご覧ください。
1年目の研修予定
(モデルカリキュラム)
部署 研修項目 備考
4月
~5月
セントラル ・計数調剤・処方監査
・物流、手集め
・定数配置カートへの充填
◯薬剤師の見守りのもと、
調剤研修実施
指導はすべての薬剤師が
担当し、年齢の近い
薬剤師を相談薬剤師として
指名します
6月 セントラル ・計量調剤(散剤、水剤)
・電話対応・窓口業務
・疑義照会
7月 セントラル ・最終鑑査
・麻薬調剤
◯最終鑑査に向け、知識習得
◯病棟業務に向け講義開始
8月 セントラル
+ 病棟
・持参薬鑑別
・初回面談
◯セントラルと病棟で
交互に研修
※病棟は2日に1回AMのみ
9月 セントラル
+ 病棟
・注射ピッキング
・持参薬鑑別・初回面談
・薬剤管理指導
※病棟は2日に1回AMのみ
10月 セントラル
+ 病棟
・薬剤管理指導
・退院時指導
・無菌調製、鑑査
◯夜勤補助、
休日勤務に向けた準備
◯セントラルと病棟で
交互に研修
※製剤室にAM
11月 セントラル
+ 病棟
・薬剤管理指導
・退院時指導
・平日補助・薬局研修
◯セントラルと病棟で
交互に研修
12月 セントラル
+ 病棟
・薬剤管理指導
・退院時指導
・医薬品情報管理室
・試験研究室
◯ひとりだちに向け、DI室、
TDM研修を実施
◯セントラルと病棟で
交互に研修
※医薬品情報管理室は1日
※試験研究室は3日間AMのみ
1月 病棟 ・休日出勤 ◯見守りはなくなり、
シフト通りに勤務
セントラルには
薬剤師全員が関わります
2月 病棟 ・夜勤 ◯見守りはなくなり、
シフト通りに勤務
セントラルには
薬剤師全員が関わります
3月 病棟 ◯見守りはなくなり、
シフト通りに勤務
セントラルには
薬剤師全員が関わります
基本的な勤務体系
業務シフト例
1日病棟業務
病棟業務 / 8:30~17:00
(休憩/12:45~13:30)
調剤/病棟(半日病棟)
製剤業務[混注] / 8:30~10:30
調剤業務 / 10:30~12:45
病棟業務 / 13:30~17:00
(休憩/12:45~13:30)
1日調剤業務
製剤業務[混注] / 8:30~10:30
調剤業務 / 10:30~17:00
(休憩/12:45~13:30)
これらの主な業務パターンを
上司から日毎に指示され、
業務横断的なシフト体制を
行っています。(一例です)
施設・設備
医薬品情報検索システム
薬剤管理指導業務支援システム
診療情報から必要な情報を抽出して医薬品の適正使用に貢献します。
抗がん剤調整支援システム
無菌調製室
抗がん剤や無菌製剤を調製し、情報提供と臨床評価を行います。
全自動PTPシート払出装置
散薬調剤ロボット
水薬調剤監査システム
自動注射薬払い出しシステム
麻薬管理システム
薬剤照合用PDA
効率のよい正確な調剤と医薬品管理を行います。
血中濃度測定機器
血中濃度測定および解析による投与量の個別適正化を推進し、医薬品の適正使用に貢献します。
薬剤部専用イントラネットシステム
部員室視聴覚システム
全職員が情報を共有し、円滑な業務遂行と学術向上に努めています。
よくある Q&A
  • 鳥大病院の薬剤部では、
    どのような地域医療活動に
    取り組んでいますか?

    地域の病院や薬局と
    情報共有を行いながら、
    医療のレベルを
    高めています。

    鳥取県病院薬剤師会を通して、地域の各病院のユニークな取り組みについて情報共有や研修会を開催し、地域の方々により安全で安心な薬物療法を提供することをめざしています。また地域薬局とも連携し、勉強会をすることもあります。ほかにも、地域内に薬剤師が不足している施設があれば、病院間の協定のもと薬剤師の派遣などを行うなど、地域医療における異なるステージの病院の業務を経験。鳥大病院での日々の業務に役立てています。
  • 薬剤部で行われている
    「個別化医療をめざした
    試験研究」とは
    どのようなものですか?

    一人ひとり異なる
    患者さんに、最適な治療を
    提供するための研究です。

    患者さんごとに病態や服用している薬、合併症などは異なります。そのため、同じ薬を同じ量飲んでも、体の中での薬の働きは人それぞれ異なり、その効き方や副作用の発現は一人ひとり違います。私たちは、薬の血中濃度と、治療効果と副作用の発現との関連を精査し、個々の患者さんに対する適正な治療に貢献する研究を推進しています。このような治療方法を「個別化医療」と言い、特に薬剤部では抗真菌薬や免疫抑制薬などのハイリスク薬について研究を進めています。
  • チーム医療を行う上で、
    鳥大病院の薬剤師は
    どのようなこと
    を大切にされていますか?

    一科学者としての目線で、
    最適な治療に
    向き合っていくことです。

    薬剤師が、同じ効き目の薬が複数ある中から「この患者さんにはAの薬が適している」とチームに提案する場合、そこには「併用している薬との相互作用を回避するため」など、科学的証拠がなければいけません。私たち薬剤師は、化学や物理学を学び、加えて薬物動態学的、医療薬学的視点も培うことで、例えば薬の副作用が発現した場合にも、病態の変化や検査値、併用薬の情報などから科学的に要因を考えていくのです。このように、一科学者として個々の患者さんに適した薬物療法と向き合うことが、薬剤師の重要な役割の一つだと考えています。
先輩に聞く
「鳥大病院」が
めざす
薬剤師像
とは?
リスクのない薬はない。
薬と一緒に、正しい知識を
手渡したい。
齋木 雄介 勤務歴:6年
病院に勤務する薬剤師の仕事は、処方せんに基づく調剤や注射薬の調製・管理などが大半を占めますが、私が特に大切にしているのは患者さんに薬を渡すわずかな時間のコミュニケーションです。何のために飲む薬なのか、注意すべき飲み合わせなど、“絶対に守ってほしい”ことを患者さんに伝えるように心がけています。また、鳥大病院の薬剤師は外来業務だけでなく、ほぼ全員が病棟業務に携わり、各診療科や医療チームと連携しながら入院患者の処方設計・治療にあたります。治療方針の最終決定は医師が行いますが、薬については私が主体となって意見します。鳥大病院には、薬剤師の提案も受け入れる環境があるのでとてもやりがいがある一方で、自分の判断ひとつが治療を左右することも。薬のプロフェッショナルとして、これからも、個々人の病状に合わせた新しい処方設計をめざすとともに、副作用が極力少なく、薬の効果を最大限に発揮できるように総合的な判断力を高めていきたいと考えています。
齋木さんの上司高橋さん
(一般病棟業務室室長)
齋木さんの
「ココが成長した!」と
感じるところを
教えてください。

最初は積極的に発言したりせず、黙々と仕事をする印象でしたが、段々と上司に対してもきちんと意見を言えるようになりました。信頼を置いている齋木くんからの意見は貴重で、感心させられることも多いので非常に助かっています。

齋木さんの
「薬剤師としての強み」は
何でしょうか?

仕事に対する実直さです。齋木くんの仕事はいつもとても丁寧で、治療を受けられる患者さんのことを考えて対応しているように感じます。医療者と接するときも同様で、「つねに相手のことを考えられる」姿勢は大きな強みだと思います。

齋木さんにとって
高橋さんってどんな人?
薬について豊富な知識を持ち、判断力、問題解決能力に長けている上司です。現場で困難に直面した時に相談すると、いつもわかりやすく的確なアドバイスをしてくださいます。薬剤師としても、一人の人間としても尊敬しています。
齋木さんの後輩 八島さん
齋木さんは
どんな先輩でしょうか?

何でも相談に乗ってくださり、的確なアドバイスをくれる優しい先輩です。その優しさに甘え、困ったことがあればすぐに頼ってしまうのは私だけではないはず。休日には一緒にマラソンしたりバーベキューしたり、公私ともにお世話になっています。

齋木さんから
教わったことの中で、
特に印象深いことは
何ですか?

患者さんの利益を第一に考えることです。薬学的知識に基づいた指導はもちろん、患者さんに伝わる服薬指導や、悩みに応じた薬の管理方法の提案など、患者さんのためにどんな工夫ができるか、自分で試行錯誤することが大切だと教えていただきました。

齋木さんにとって、
八島さんってどんな人?
つねに優しくて、人当たりの良い後輩です。その優しさに甘えて、つい頼みごとをしてしまいがちですが、いつも積極的に行動してくれます。周りにもポジティブな影響を与えてくれ、薬剤部に無くてはならない存在です。
※勤務歴などインタビュー内の情報は、2023年取材当時のものです。